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狐宮狐白の異界開拓記 のんびりしつつ便利な妖種ネットを駆使してお手軽物資調達で生活を豊かにしていきます  作者: Jまる


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第70話 領域への新たな移住者

 無事に星光インゴットの器の制作を終えたボクと更紗さんはミーティアを伴い再びラビットシティにやってきていた。

 短時間の間にあちこち巡ってきたので流石に少しつかれたものの、まだ最後のお仕事が残っている。

 最後のお仕事は星光インゴットの器の納品だ。


「本当にありがとう! これでこの街も問題なく過ごせるようになるわ」


「比較的簡単に解決できる内容でよかったです」


 今回は父やミーティアの協力があって初めて解決した問題だった。やはり協力って大事。


「ううん。私達だけじゃどうにもならなかった問題よ? 子狐ちゃんはもっと胸を張っていいわ」


 そう口にする更紗さんはとても嬉しそうだった。ボクもお手伝いできて何よりです。


「とりあえずやることもやりましたし、人探しの件はまた別の機会にですかねぇ」


 探してほしいと言われたウーヌスさんの件はもう少し後になりそうだ。

 ウーヌスさんが見つかれば、いま日本とこの惑星ウルのある世界で起きている問題を解決する糸口が見つかるかもしれないし。

 もし見つからなければ、惑星ウルを含む世界はほどなく破滅を迎えてしまうだろう。


「あっ、子狐ちゃん」


「どうしました?」


 不意に更紗さんがボクに声を掛けてきた。


「子狐ちゃんの領域に、私たちの滞在拠点作ってもいいかしら?」


「滞在拠点って、うちに来てくれるんですか?」


「うん。とりあえず小さい子と世話係が優先になるけどね。私たち星兎族は割と有用よ」


「ほほぅ」


「いいじゃないですか、マスター。星兎族は他に拠点を作ることがありません。これはある意味快挙ですよ? 星兎族がいればほかの世界の物資も手に入りやすくなりますし、開拓もどんどん進みますよ」


 たしかにミーティアの言うことも最もだと思う。そういえば、伝えなきゃいけないことが1つあるんだっけ。


「あ、でもうちにはなぜか住み着いている悪魔族がいますけど、大丈夫ですか?」


 あの金髪小悪魔さんはずっと居座っているようだからそろそろ何か買いに行ってみようかな。

 半分忘れかけてたけど。


「子狐ちゃんの領域は本当に色々な人たちが来るのね? 悪魔族なんてそうそう来ないわよ? 行商人は確かにいるけど出会える人の方が少ないもの。ましてや居座るなんてもっとありえないし」


「そうなんですかね?」


「悪魔族は本当に色々な物を取引するのよ。魔力、魂、力、お金、元素、ほか一般的な品などなど。お金を払って魔力や魂や力が買えるなんて普通はあり得ないんだから」


「たしかに。魔法の道具や魔法関連の素材の取引ができるっていってましたね」

 

 実際魔法関連の道具なんてすぐに手に入るようなものでもない。今のところ使う用途はないけど、今後は必要になるだろうなぁ。


「魔法の道具を取り扱う悪魔。金髪赤目の小さい小悪魔ちゃんじゃない?」


「あ、そうです。良く知ってますね」


 確かにそんな子だった。名前は聞いてないけど。


「じゃあラミーちゃんね。大当たりね。あの子、街作り用の道具を持ってるわよ? 決められた形を登録するだけで指定の場所に勝手に資材を使って同じように建ててくれるの。今度牛乳持っていってあげるといいわね。私も挨拶しに行かなきゃ」


「ブループリント対応の道具を持ってるってことですか。今は精霊たちが人力で建ててるんですよね。少しずつ増えてますけど。たしかに有用か……」


 後程領域に帰ったらあんずちゃんを回収した後に会いに行ってみることにしよう。

 しかし、ラミーさんか。見た目通り可愛らしい名前ですね。

 個人的にあの金髪小悪魔さんがなぜか好きなんですよね。見た目が刺さる。


「そういえば私も何回か話しましたけど、明朗快活な子でしたよ。そういえば魔鉄装甲とかいうの買いましたね。相当珍しい装甲です」


「魔鉄装甲? なんですそれ?」


「魔鉄装甲というのは私たちが使うパワードスーツに取り付けられる外部装甲の1つなんですけど、魔素を吸収して出力に変えてくれる優れものです。悪魔族しか作れない特殊な装甲なのであまり手に入らないんですよ」


「へぇ~」


 ミーティアも欲しがる逸品を取り扱ってるのなら、ボクもちゃんと会いに行ってみようかな。

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