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狐宮狐白の異界開拓記 のんびりしつつ便利な妖種ネットを駆使してお手軽物資調達で生活を豊かにしていきます  作者: Jまる


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第58話 父と狐白と猫又娘

 突然現れた怪異、もとい途中で見かけた猫又少女が突如として押しかけて来た。

 なぜ押しかけて来たし。とりあえずこっちに来た理由を聞いてみよう。


「ところでなぜ見えるか確認したのです? もしかして見えちゃいけない類の怪異ですか?」


 ふらりとしているときに見かけた少女などが実は幽霊で、気が付いた人についてきた。なんていう話は枚挙にいとまがない。


「怪異といえば怪異ですけど。妖種って知ってますか?」


 猫又少女の口から出た【妖種】という言葉。これですべてが解決した。幽霊だったら別の人呼ばないといけなかったから助かります。


「はい、知ってますよ。ボクも妖種ですし」


「ほ、本当ですか!? 嬉しい!!」


 ボクも妖種だと知って嬉しそうな猫又少女。でも妖種って妖種を感知して見分けることができたはずですけどね。

 

「でも同じ妖種なら妖種を感知することができるはずですが」


「あ、えっと。あたし実は、感知能力が弱いんです。なので見ている人が人間なのか妖種なのか判断することが出来なくて……。でもでも、誰かが見ているっていうことだけはすごくよくわかるので、誰が見ているのかちらりと確認したりはしています。今回見ていた人が小さい女の子だったので、お友達になれるかな~なんて……」


「あぁ。それで。お友達にはなれると思いますよ? ただボクはこう見えても18歳なので見た目とのギャップに悩まなければですが」


 ボクの身長と見た目から結構小中学生に声を掛けられることがある。でもボクが年上だと知ると気まずそうに去っていくのだ。まぁ小学生は小学生同士で遊びたいから仕方ないだろうけどね。


「あたし、今年14歳です! 中学生なんですけど、お友達いなくて……。あたし的には全然問題ないです! ぜひお友達になってください!!」


 友達になりやすい年齢層は大抵の場合1-2歳程度の差だろうか。まぁこれは人間の場合の話ではあるけど。

 ボクたち妖種は、例えば0歳から9歳までは同じような年齢の扱いをすることが多い。これは単純に寿命が人間より長いので10歳単位で括りを設けてるからだ。


「ボクは狐宮狐白です。妖狐族ですよ。よろしくお願いします」


「狐白ちゃん! あたし【白山あんず(しろやまあんず)】って言います! よろしくお願いします!」


 なぜか今日ボクに年下の友達ができた。でも本当になんで?

 そんなことを思っていると、リビングの方から父が出てきた。


「何やら賑やかな声がしているね。誰だったんだい? 狐白」


「あ、お父様」


「え、詠心様!?」


「おや? 白山さんのところのあんずさんじゃないですか。狐白と知り合いとは驚きましたね」


 父はボクとあんずちゃんを見てにこにこしていて、ボクはあんずちゃんと父の関係を知らなくて困惑していた。

 むしろなんで父が知っているのだろうか。


「ここ、詠心様のご自宅だったんですね! ということは狐白ちゃんは詠心様の娘さん!?」


「はい、そうですよ。あ、狐白。こちらは少し前に近所に引っ越してきた白山さんのところも娘さんだよ。あんずさんの母親の【白山桜しろやまさくら】さんはうちの神社で働いているんだよ」


「へぇ~。そうなんですね。ボクは自分の領域に行っていたので知りませんでしたよ」


 どうやらボクがいない間に引っ越して来た子のようだ。道理で知らない子なわけですね。


「狐白ちゃん。領域って?」


「あぁ。それはですね。ボクは自分の領域を持っていて現在そこを開発中なのですよ。それでこちらにはあまりいなかったりするんです」


「へぇ~……。もしかして妖種の学校で覚えるってやつ?」


「ですです。なのであんずちゃんもそのうち行くことになると思いますよ」


 妖種の学校は入学する年齢も卒業する年齢も特には決まっていない。

 ボクみたいに早く卒業したとしても再入学もできるのでいつでも学べるし、幅広い年代の生徒がいる。

 まぁボクの場合は初神学科だったので少し早めに実地訓練みたいなことをしているだけだ。


「面白そう……。でも伝手がない」


「あんずちゃんところは妖精郷に住所ないのですか?」


 妖種の学校は妖精郷にある。その関係もあって妖精郷に住所がないと妖種でも通うことはできない。

 逆に言えば妖精郷に住所さえあれば人間だって妖種の学校には通えるのだ。

 実際少ないものの妖精郷に移住した日本人はいるし、妖種の学校で術を学ぶ日本人もいる。


「妖精郷行ったことない。だからたぶんない」


「なるほどです」


 ちなみにボクの家は妖精郷に領地があるのでそこを住所にしている。

 領主はボクの祖母だ。


「うーん。葛葉と相談になるけど、あんずさんたちが良ければ葛葉のお母様の領地に住居用意して住所登録するといいですよ。もうすぐ帰ってくるってメッセージが着てたからその時に話しますか。ここではなんだし、とりあえず2人ともリビングに移動しよう」


「はーい」


「お、お邪魔します!」


 こうしてちょっとしたトラブルはあったものの、改めてお正月の我が家へと戻ってきたのだった。

 ところであんずちゃんところのお正月はいいのだろうか? お父さんだけ自宅に置いてけぼりにしていませんか?


「ただいま戻りましたー」


「葛葉おかえり」


 あ、母が帰ってきた。

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