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狐宮狐白の異界開拓記 のんびりしつつ便利な妖種ネットを駆使してお手軽物資調達で生活を豊かにしていきます  作者: Jまる


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第28話 錬金術を始めようその1

 新しい売り物の種を見つけたので早速調合したい。

 しかしまだ専用の錬金釜がないのでガルドさんたちから受け取る必要がある。

 というわけでボクはガルドさんたちのテント村へとやってきた。

 でもそこにはいつの間にか大きな建物ができており、工房のようなものも併設されていた。

 1日くらいしか経っていない気がするんですが、どうなっているのでしょう?


「おう、雇い主殿。ようやく来たな。いい感じの釜ができたから持っていってくれ」


 ガルドさんがそう言うとほかのノームたちが数人で釜をこちらに運んでくる。

 相当重そうなんですけど?


「ガハハ。そんな不安そうな顔をするな。ちゃんと運んで行くから安心しろ。雇い主殿が強い力を持ってるといってもその体躯だからな。釜を運ぶには色々と足りないものがある」

「よかったです。運んでいけといわれたらどうしようかと。設置場所に案内しますね」


 というわけでノームさんたちと一緒に一度ボクの小屋へと戻る。

 小屋の横には錬金術専用の拡張性が高い別の小屋を用意してある。

 中心に煙を逃がす工夫を凝らしているけどね。

 その小屋の魔法陣の描いてある石床の中央に設置してもらった。

 この魔法陣は魔法錬金術で補助的な効果を追加してくれるだけでなく別の使い方もあるがそれは後の話にしよう。


「随分簡素な作りの小屋だな。ここが寒くなるかはわからないが、寒くなってきたら大変だぞ」


 ガルドさんが周囲を見ながらそう口にする。

 たしかに冬は厳しいかもしれない。

 別途対応方法を考えようかな。


「それまでに良い案を考えておきますね」


 ともあれ、今は錬金錬金。

 ちなみにこの魔法陣の描き方は魔法族に教えてもらった。

 燃料は薪でもいいけど火の問題から別の物が望ましい。

 今はないけど。

 なので仕方なく薪を使う。

 

「ふむ。錬金術か。人間の街で見たことはあるがあれは中々に面白い作業だったな。わしらは錬金術の素材は提供できるが錬金術をやったことがないのでな」

「そうなんですか?」

「あぁ。わしらは属性が強めでな。結果がどうしても属性に引っ張られてしまうんだ。特化するにはいいかもしれんが半妖的な物には向かん」

「なるほど」


 そういえば精霊の錬金術士って見たことないですね。

 たしかに錬金術において属性は大事ですからね。


「まぁ何か考えておきます。とりあえず魔力的な何かを釜に付与する必要があるので魔法石でも使っておきますかね」


 というわけでさっそく釜の上部にある穴に魔法石をはめ込む。

 今回は普通の金属なので魔力付与ができない。

 ただし錬金術に使う文字はすでに刻んであるので錬金術は可能。

 魔力付与が可能な金属で出来た釜の場合、魔法石をセットしなくても魔法液を作ることが可能になる。

 魔法族から買うととても高いので、できれば自作したい。

 なので次の機会にこの釜を使って新しい金属を作って、そこで改めて魔力付与を行えたらと思う。


「とりあえずこのまま水を入れて沸騰させるまでしばらく放置してあたらめて魔法素材を投入すれば錬金術用魔法液の完成です」

「ふむふむ。じゃあ今回はここまでということだな」

「です。さて次はどうしましょうかね」


 魔法液作成にはそこそこ時間がかかるのでしばらく放置する。

 というわけで様子を見つつ再びの妖種ネットだ。


「ええっと何々? 魔法族お手製大容量魔法液定期便。魔法錬金術で魔法液が足りなくてお困りの方に朗報です、か。なるほど。ポチりたいところですが、まずは他も見てみましょうか」

 

 魔法液作成の手間が省けるのはかなり嬉しい。

 魔法液は専用の貯蔵容器がなければ貯蔵できないんですよね。

 下界の錬金術士たちはどうしているのでしょうか。


「釜への魔力付与代行、高度魔法錬金の代行。他の世界の錬金術士たちも副業をやる時代ですか」


 今見ているページは錬金術士専門のページだった。

 そこには魔法族を始め、妖種ネットにアクセスできる様々な世界の錬金術士たちの代行します系の募集が掲載されていた。


「外注することがあったら頼んでみますか。それまでにいい素材用意しておきたいですね」


 錬金術士の世界もなかなか大変なようです。

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