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狐宮狐白の異界開拓記 のんびりしつつ便利な妖種ネットを駆使してお手軽物資調達で生活を豊かにしていきます  作者: Jまる


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第27話 知らない住人が増えていた件

 身分証の発行や組合のことを調べて帰った翌日、ボクは驚くことになった。

 なんといつも寝る前に撫でていた卵が割れていたのだ。

 寝ぼけて割っちゃったのかな? なんて思って周囲を確認してみたものの内容物がこぼれている様子もなかった。

 変だなーと思いつつ部屋を出て台所付近へ向かうとそこに見知らぬ2人の少女と困惑顔のアクアがいた。


「だれ、ですか?」


 きょとんとした顔の2人の少女と困惑顔のアクアとボク。

 桃花と瑞葉は起きていないのでツッコミ役は不在。

 メルディアに至っては部屋にすらいない様子だ。

 さて。


「お母様」

「お母様」

「なんですと?」


 2人はボクを見て一言。


「アクア、いつのまに子供作ったんですか? そういうのは自由といえば自由ですが、せめて事前にお知らせしてくれませんと」

「ち、ちがいます!」


 アクアの子供かと思って尋ねてみると顔を真っ赤にしたアクアに否定されてしまった。

 別に恋愛や色事については節度さえ持ってくれれば許しますよ。

 条件次第ですがハーレムもまぁ許します。


「「お母様!」」


 2人の少女はそう口にするとボクの方に駆け寄り抱きついてきた。

 はて?


「ボクはそういうことをした覚えもそういう感じの人がいた覚えもありませんよ? もしいたら相手が母に八つ裂きにされると思いますし」


 ボクたち妖種が結婚可能になるには人間年齢で200を超えなければいけないという決まりがある。

 違反したら例え希少な妖種男性とて無事では済まないのだ。

 妖種の社会は厳しい。


「狐白様。大変申し上げにくいのですが、その子たちは狐白様がお持ち帰りになられた卵からお生まれになりました」

「!?」


 そういえば割れていた卵の中身について詳しく調べていませんでしたね。

 天使と魔王が生まれる的なことを言っていましたが、まさか。


 2人の少女をじっくりと見る。

 顔は瓜二つだけど、髪の色と目の色がそれぞれ違う。

 片方は白髪に金色に近い色の瞳。

 もう片方は黒髪に赤色に近い色の瞳をしていた。

 身長も同じくらいなので色でしか判別できないかもしれない。

 ただ性格は若干違うようで、白髪の子のほうがやや甘えん坊な気がする。


「2人には名前はあるんですか?」


 ボクと似たような身長の2人は今もボクに抱きついている。

 あ、今ちょっとだけ嘘を吐きました。

 2人の少女のほうが5cmくらい高いです。


「名前はありません。お母様、名付けてください」

「私も」

「ふむむ」


 どうやら2人には名前がない様子。

 最近名前を考えることが多くてちょっと大変になってきましたね。

 被らないようにするにはーー。


「じゃあ、貴女が【クルス】で、貴女が【ルナ】」

「「お母様、ありがとう」」


 白い髪の子が【クルス】で黒い髪の子が【ルナ】と名付けた。

 これで呼び名には困らない。

 我ながら天才的発想。


「さてと、2人には何をするべきでしょうか。今は特にこれと言って重要なことはないんですよね。開拓中ってくらいですし」


 突然2人の娘が出来てしまったわけだけど、今特に手伝ってもらうようなこともない。

 せいぜいネットで売る商品を探すくらいだろうか。

 そういえば昨日の商品をまだ売りに出してなかったっけ。

 魔法薬の元になる良い薬草が手に入ったんですよね。


「お母様? これは何をしているのでしょうか」

「草?」


 2人はテーブルの上に出し手仕分けしてる最中の薬草に興味を持った様子だった。


「これはですね。下の世界で売っていたのですが魔力を回復するポーションを作るための材料です。とはいえ、これはこのままでは大したものにはならないので少々加工をしようかと」


 下の世界の露店で安値で売っていた【クリネ】という名前の魔力回復を助ける働きのある薬草である。

 使い方を聞いた限りでは単体を煎じるか、他の物と合わせてポーションにするようだ。

 ちなみにこれは妖精郷にいる魔法族から教えてもらったのだけど、この【クリネ】という薬草は魔法族の間では【ミスティックハーブ】という名前で呼ばれているそうで、これに【大蛇の血】という液体と【精霊の宝石】と呼ばれる精霊力の塊の物質を混ぜ合わせると【生命の雫】という液体ができるとのこと。

 

 効果としては、普通の人間の場合は【蘇生】と【完全治癒】の効果があり、欠損も治してくれるとか。

 妖種や神族にはまぁ効果らしい効果はないのだけど、とてもおいしいお酒の材料になるんだとか。

 ずばり、今回の目的はこのお酒の材料を作ることなのです。

 幸いにも【大蛇の血】はヤマタノオロチさんから貰ったものがあるし、【精霊の宝石】は誰かから貰えば調達できるので実質無限に作ることが可能なのだ。

 まさに錬金術!!


 さてさて、それでは魔法錬金用の錬金釜ができたか確認に行きますかね。

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