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 雪が浅く積もる山道を初老の夫婦が歩いていた。

 早朝の誰もいない新雪に覆われた山道を歩く二人を傍から見たら心中に来たのかと思われるかも知れないがそうではなかった。

「もう少しだぞ」

「ええ、久しぶりの雪山で疲れたわ」

 二人の声が青空の下で響いた。

「ほら、着いたぞ」

 程なくして男が女の手を取って話しかけた。

「ああ、綺麗ね」

 女の張った声が響いた。

 淡い朝焼けの下に広がる樹氷の森──

 枝に張りついた氷の花がやわらかく輝いていた。

「もう何年も見ていなかったわね。こんな景色」

「ああ、そうだな」

 二人は並んで白い森を眺めていた。

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