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プロローグ 制裁を下す碧眼

 廃れた頭角のビル内。

 私と同行する仲間と任務を行っていた。


「学生2人か、舐めやがって! このぉ!」


 自棄になった男は貧弱な短剣を片手に斬りかかってくる。

 歩一歩を踏んだところを見計らい。


「な……に⁉ いつから後ろに」

「コンマコンマ1秒。あなたが踏み出した時に私は既に移動していたわ ふんぐっ」

「ぐほ」


 敵の背後に回り、肩越しに構えた刀を軽く振るった。

 男は刀の反動によってビルの柱に頭を打ち軽く強打する。

 頭部を撫でる男に容赦なく、距離を詰め手に持つ刀を突き立てるように近づけた。


「さぁ痛い目にあいたくなかったら、降参することね」

「たかが学生だ! 野郎共こいつを撃ち殺せ!」

「負け犬の遠吠えというもの? ……礼名そっちは任せたわよ」


 後ろに控える後輩の礼名は、手から取りだした銃を片手に遮へい物に隠れていた野次馬達を。


「了解です……。シュナイダー」


 数十人いるのにもかかわらず、彼女は重厚感のある銃を使い出てきた伏兵を一瞬で気絶させてしまった。

 組織に入って日はそんなに浅いはずなのに、手際はおてなものだ。

 リーダー、政希さんから実力のほどは聞いていたけど、私の存外だった。

 武器は、どんな物でも的中させる弾丸か。

 政希さんは人選するのがうまく感じる。


「殲滅完了」

「死んでいないわよね?」

「はい、問題ありません。当分起きないくらいの軽い痛みを負わせただけですので……」

「あなたって子は。まあいいわ。さあどうする? 奥の手はあと何個残っているのかしら」


「はぁはぁ。舐めるなよ。これで!」


 男は後ろからある武器を取り出した。

 銃口がいくつかある機関銃を私の方に向ける。

 

「撃てるものなら撃てば? そんな旧式の銃ごときでなにがなる」

「この小娘がぁぁぁぁぁぁ!」


 連射によって飛ばされてくる弾丸。

 50……100とある弾は私の方に飛ばされる。


 一見、危険そうではあるのだが、私にはその弾がまるで止まっているかのようにも見える。

 その場から1歩も動かずに弾丸が接触してくるのを待ち。


「やるだけ無駄だってこと、その身をもって覚えるといいわ」


 飛んできた弾を、華麗に1弾ずつ丁寧に、まっ2つに全て切断させる。

 1弾も漏れがないようにわずかな時間差で斬っていく。

 残さず斬り終えると、地面からはまっ2つに切り落とされ、転がった弾から煙が出た。


「そ、そんな、これは100発あるんだぞ! 避けられるわけないだろ」

「相手が悪かったわね、私……いえ、私たちの動体視力は非常に高いから。観念しなさい」

「ぐ、ぐぅう。は、も、もしかしてお前が青眼の殺人者……あの東城蒼衣か!」


 相手は私をどうやら知っていたようだ。

 急に思い出したのが少々謎ではあるけど、私は街ではとても良くも悪くも有名でそれはこの廃れた場所にも名は知れ渡っているみたいね。


「ふーん知っているのね。そうよ私がこの新東京都に在する殺人者(マダラー)、東城蒼衣よ」


 私の名は東城蒼衣。

 青眼の殺人者と恐れられている者である。

ご拝読ありごとうございました。

久々のMWシリーズを書かせていただきました。

本編は、MW6のイフ展開の話になります。

6本編に繋がる話もあれば、繋がらない内容もあるかもしれません。

少しこちらの蒼衣は大人びた口調が特徴です。

世界観・設定などの相違点がどこにあるかは、今後を追って見てくれると私的に嬉しいかぎりです。

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