第7話 世界の強者と王都
アルベルトが超越化を果たし、炎竜並びに憤怒を倒した頃、ある二人は懐かしいところに来ていた。
「おかえりなさいませ。我が主人」
「ああ、ただいま」
お出迎えしてくれた執事に挨拶をしていた時、全身が総毛立つのがわかった。
「なんだこれは・・・・・」
「あなた、これってまさか・・・・」
以前にも一度、同じ感覚を味わったことがある。あいつが俺たちを置いていった後に感じたものと同じだ。
「新たな超越者か。しかもこの方角は・・・・・」
強く気配を感じる方角には王都があり、二人と王都との間には、あの森がある。
「まぁいい、今はそれどこではない。皆を集める準備をしてくれ」
「御意に」
執事はそう言い残し、どこかに消えていった。
「とりあえずあいつに報告に行くか」
「そうね」
そう言い二人は、城の中へと歩みを進めた。
さらに、アルベルトの超越化を感じ取ったものたちがいる。
〜とある男〜
「んあ?一つ消えて、一つ増えたな」
男は、グラスを傾けながらそう言った。
「それにこれは・・・・・・」
同時に口元を歪め・・・・・
「大罪保有者か!いいぜ、ここまで来い新たな超越者よ。そう遠くないうちに相見えようぞ」
この『暴食』が相手になってやる。
〜ある山奥〜
アルベルトの超越化を感じ取ると同時に、あるものの消滅を感じとった。
「火遊び小僧が死んだか」
その巨体を揺らし、消えた方角を見た。
「あやつには、あれを守らせていたはず」
もし、あやつを殺したものが見つけ出し、其奴が相応しくなければ・・・・・
「約束に則り、わしが出よう」
そうでなければ・・・・・
「楽しみだ」
そう言って、その巨躯を起こし飛び立った。
その頃、アルベルトとアリスは。
「ん?なんだこれ」
行き止まりにしか見えない壁を前にアルベルトが言った。
「なに?」
「いやここ、なんか先があるみたいなんだけど」
「え、何にも見えないよ?」
確かに、行き止まりにしか見えないが世界眼には遺跡のようなものが見える。
「今はやめとくか」
アリスを超越化させるのが先だし、早めに王都にいきたいし。
「いいの?」
「うん。今は行く気にならないし、王都に着くのが優先だし」
二人は、目の前の壁を飛び越え、先を急いだ。
二人の視界の先には、住んでいた村とは比べ物にならない栄えた王都が広がっていた。
短くなりました。これから王都に入りますが、章的に長くなる予定です。
蛇足:「おうと」と打てば、必ず嘔吐が先に出てくる。間違ってたらすみません。




