バートランドの人形兵～万年少尉と錬金少女の防衛戦～

太古の昔、大地の女神プリステラの祝福により生まれたという豊かな大地バートランド。
だがその大地も、木製の人形兵『ペルチェ』を人間達が戦争に浪費することで徐々に力を失いつつあった。地の果てでは大地が崩れ落ち、少しずつ無に帰していく。

やがて来る終末を早めるものだと知りつつも、人間達は人形兵を作り、壊し、打ち捨てる。枯れ果て崩れ落ちる大地に誰もが心を痛めながらも、仕方ない、まだ大丈夫、皆がやっている、と見て見ぬふりをする。

『大崩壊』と呼ばれた大地震で妻子を失い酒に浸る『万年少尉』アルトは、今日も死に場所を求めるように人形兵を率いて戦場に立つが、まだその時はやって来ない。

アルトが頼りにする『錬金少女』ニアは、人々の欲や情念に翻弄されつつも明るさを失うことなく、今日も心に精一杯の光を灯して彼と人形兵の帰りを待つ。

二人は人形兵の残骸を拾い集める少女テトラと出会い、人間達が犯した罪と向き合って、戦火の中から一粒の希望を探し求める。