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俺の運命の番が可愛すぎる件について

中庭散策

やばい。シュシュが可愛すぎる。あの夜以降、シュシュは俺から愛を囁かれても否定するそぶりは見せなくなった。その代わりに、顔を赤くしてちょっと幸せそうにはにかむというかなり可愛い反応を見せてくれる。思わずキスしてしまいたくなるのを我慢するのも限界だ。だが、精一杯俺に慣れようと努力しているシュシュを急かすような真似は出来ない。もっと仲が深まるまで我慢しなくてはいけない…。幸せだけれども、ある意味、地獄だ。


「シュシュ」


「はい、ニタ」


「皇宮での生活は慣れたか?」


「はい、おかげさまで」


「何か不便はないか?」


「今のところ大丈夫です」


今はシュシュと中庭を散策している。シュシュと一緒に居るだけでリフレッシュ出来るからと、俺のわがままでシュシュに付き合ってもらっている。


「シュシュ、シュシュは何の花が好きだ?」


「え?私ですか?」


「ああ」


「百合が好きです」


「百合か。わかった。中庭に百合を植えさせよう」


「え?いいんですか?」


「ああ。シュシュに喜んでほしいからな」


俺がそう言うと、シュシュは嬉しそうに頬を染めてはにかむ。可愛すぎないか。


「ありがとうございます、ニタ」


「どういたしまして、俺のシュシュ」


「お、俺の…!」


シュシュが目を見開く。


「だめか?」


「だめじゃないです…」


茹で蛸のようになって小さくなるシュシュも可愛い。こんなに可愛くてどうするんだ。


「まったく、シュシュは可愛すぎるな」


わしゃわしゃとシュシュの頭をなでる。


「もう、ニタったら…」


困ったように笑うのも可愛い。こんなに可愛いシュシュをお披露目式に出して、拐われたりしないか?大丈夫か?心配なんだが。


「ところで、そろそろシュシュのお披露目式だな。シュシュ、大丈夫か?」


「は、はい、頑張ります!」


緊張しているな、シュシュ。まあ、何かあればすぐにフォローするつもりだが。

百合園も綺麗だと思います

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