0話始まり
主人公の始まり方は、少ないですが0話に関しては何もしないです。主に、ヒロインが目立つかもしれません。戦闘を行なっているのは、ヒロインですから。
「いやだ、もういやだ。やりたくない」
夕暮れで、薄暗い竹藪の中に小さく蹲り拒み続けている。
「立て、まだ終わってないぞ」
乾いたような声で、話しかける老人は少年の手を掴み無理ありその幼い体を起こした。
「痛い、やめて」
老人は、少年を叩きつけて倒れた少年に向かって言った。
「黙れ、身寄りのないお前を拾ってやったあげく修行がしたいと言ってきたのはお前だろうが」
カーテンの隙間から差し込む光が当たり、いつもの朝が始まる。冷や汗を流し、飛び上がるように目を覚ます。
「夢か、…嫌なこと思い出したなクソ」
息を切らせたまま起き上がり、朝食の準備に寝室を後にした。
「それにしても、いつも朝トーストだと飽きるな」
皿の上にあるトーストを取りながら、ふとテレビ横にある電子時計に目を向ける。
「やべー、転校初日から遅刻しちまう!」
慌てて制服を着る改都は、大勢を崩しテーブルに頭をぶつけた。
「いてー、朝から最悪だ。ちくしょ」
大勢を立て直し、文句を吐きながら玄関を飛び出していく。
「平和だな」
軽い口調でのんきに歩いていると、奥の方がら悲鳴が聞こえた。何を思ったのか、悲鳴が聞こえた所に走り出した。
「助けてぇくれぇ」
河川敷の方から逃げるように走ってきていた人が、息を切らせたまま倒れ込んだ。
「大丈夫ですか」
冷や汗を流し、この世に存在しないものを見たかのような顔で必死にしがみついてきた。
「君も…ハァハァ は、早く逃げた方がハァ
いい」
息を切らしていた、男性は立ち上がりその場から早速さに走り去った。それを確認した改都は、そのまま何かが出たと言う河川敷に直接した。
「ここが河川敷か、…何、なんだこれ」
改都は、今自分の目の前に広がる光景に唖然とするしかなかった。河川敷に広がる無数のクレーター、片膝をついている女子がいる対象的に入た異様な存在一目見てクレーターを作り出したやつとわかった。
「大丈夫か?」
改都が叫んだ事に気づいた女子はこちらを確認すると、ゆっくりと手を膝にかけて立ち上がった。
「貴方も、危ないから早くハァ…逃げて」
女子が改都の方に目を向け話しかけた時、異様な存在の口の周りに禍禍しい魔力が高まった。
「グォーーー」
雄叫びを上げたとき溜めていた禍禍しい魔力の塊が、その場にいた女子に目掛けて飛んでいった。異様な存在の攻撃に対し、女子は手に持っていた銃に魔力を溜め始めた。
「タダで食らう訳ないでしょ、食らいなさい《火球連弾》」
銃口に魔法陣が展開し、同時に女子の背にも魔法陣が展開した。魔法陣から放たれた数個の火の球が、異様な存在が放った巨大な魔力の塊に向かって飛んでいったが全て飲み込まれてしまった。
「なんで、……どうして」
なすすべなく地面に膝を突き倒れ込んだ、そこに迫る巨大な魔力の塊。迫ってくる魔力の塊に、その彼女は恐れ目を瞑った。
主人公見てただけですね。でも次主人公の改都が動き出すかもしれません。改都の実力はどうなるのでしょう。