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やるか!

 異世界で、最後の妹候補ミーナと戦うことになったルルナたちは、ミーナが作り出した闇製のヤマタノオロチを倒すためにそれぞれが持つ属性を隣の人に譲渡、さらに隣の人に譲渡することで四人全員が四属性を使えるようになる魔法を発動した……。


『いっけえええええええええええええええええ!!』


 四人は赤、青、緑、黄色の四色オーラを体にまとい、ミーナが作り出した闇製のヤマタノオロチの方へ向かって、急降下していった。

 ルルナたちの空からの攻撃の方が闇製のヤマタノオロチのエネルギー波を放つより早かった。よって……。


四人の絆の総攻撃カルテット・ストライク!!』


 闇製のヤマタノオロチは四人に風穴を開けられたため、徐々に消滅していった。


『ゴギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』


 闇製のヤマタノオロチは断末魔を辺り一帯に響かせると、完全に消滅した。


「よいしょっと……。これで分かってもらえたかなー? 私たちみんなの力をー」


 銀髪ショートと水色の瞳が特徴的な美少女ルルナ・リキッドは黒い瞳と黒髪ツインテールと黒いゴスロリ服が特徴的な美少女……いや、美幼女ミーナ・ノワール(常にジト目)にそう言った。


「たしかにあなたたちの力は本物だった……。だけど……やっぱりケンジと戦わない限りは私はケンジのことを兄として認めることはできない!」


 俺はミーナのところへ行きながら。


「そうかよ。じゃあ、今からでも始めるか? 言っておくが、俺は手加減できないし、幼女相手でも容赦なく攻撃するぞ? それでもいいのか?」


 ミーナは俺の方を見ると。


「それは、もちろん。でも、ケンジに私が倒せるとは思えない」


「ほう、大した自信だな。お前にとって、俺はそんなに弱いのか?」


「弱いよ……すごく」


「ほう……そうか」


 両者はお互いの目をしっかりと見ながら、こう言って戦闘を開始した。


『絶対に……勝つ!!』


 ミーナが闇魔法で作り出したのは、闇製のヤマタノオロチではなく、闇製の騎士たちであった。

 闇でできた鎧と剣はしっかりしていて、一瞬でも油断したら、命が危ないと相手に思わせるかのようなものだった。

 だが、彼はそんなことは気にせず、ただまっすぐ突っ込んでいった。

 ルルナ・リキッド。マキナ・フレイム。マリア・ルクス。アヤノ・サイクロン。

 この四人と『兄妹契約』を結び、戦ったことで、彼は彼女らの持つ属性を自分のものにしていた。

 そして、ここ最近、この異世界でモンスターを倒しまくっていた彼の身体能力および戦闘力は相当なものとなっていた。

 放っておけば、日に日に厄介になっていくのは、ずるい……。


「どうした! どうした! お前は部下がいないと何もできないのか!」


 闇製の騎士たちを倒しながら、彼はミーナに聞こえる声でそう言った。


「バカに……しないで!」


 ミーナはそう言うと、闇製の騎士たちを一旦自分のところに戻して、弓と矢にした。


「あなたに私の何がわかるの!」


「ああ、分からないさ! だけどな! お前の本音を今俺にぶつけないで、いつぶつけるんだよ!」


「……! 黙れ! ……黙れ、黙れ、黙れ、黙れ、黙れ、黙れえええええええええええええええ!!」


 ミーナはそう言うと、彼に向けて矢を放った。一本だった矢は一気に20本ほどになると、彼に向かって、一直線に空中を進んだ。


「あら……よっと!」


 しかし、彼は真上にジャンプして、それを回避した。それを見たミーナは矢たちに。


「やつを追え! そして、首を貫け!」


 そう命令した。すると、矢たちは一斉に方向転換し、彼に向かって、空中を進み始めた。


「なんだよ……まるで『か○はめ波』だな。だけど」


 彼は嵐の如き突風を風魔法でつくり、それらを吹き飛ばした。

 彼は着地すると、ミーナに向かって全速力で走り始めた。

 一気に距離を近づけられれば、今まで遠距離で戦ってきたミーナには不利。

 故にミーナは闇製の鎧をまとい、闇製の大剣を振り回し始めた。

 それは剣と呼ぶにはあまりにも大きく、太かった。(ベ○セルクのガ○ツのよりかは小さい)


「おいおい、ハンマー投げじゃなくて、ソード投げをやるつもりか? 悪いが、俺にそれを直接当てない限り、お前は俺には勝てないぞ?」


「ケンジの言う通り、これをケンジに当てなければ、私は勝てない。けど、これなら、どうだろうね!」


「なにっ!?」


 ミーナはその大剣をルルナたちがいる方に投げ飛ばしたのだ。ルルナたちは先ほどの戦闘でほとんど魔力が残っていないのか、草原に座っていた。

 これは、まずいと思った彼は、ルルナたちのところへ全速力で走っていくと。


四属性の重盾(カルテット・シールド)!!」


 赤、青、緑、黄色でできた巨大な盾を魔法で作り出し、ミーナの闇製の大剣を防いだ。


「あ、ありがとう。お兄ちゃん……。ごめんね、足引っ張っちゃった」


 ルルナは俺にそう言ったが。俺は。


「気にするな。それより、一旦ここから離れた方がいいぞ?」


「うん、そうするよー。ありがとう、お兄ちゃん」


「なあに、妹を守るのは兄の仕事だから、気にすんな」


「あははは、お兄ちゃんは重度のシスコンだねー」


「そ、そんなことより、早くここから離れろ! 危ないぞ!」


「はいはい、分かった、分かったー」


 すると、ルルナたちは自分たちの残りの魔力で作った結界の中で休み始めた。


「さてと、それじゃあ、やるか……!」


 ミーナとケンジの戦いは、もう少し続くようです……。

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