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Eosphorus-イオスフォロス-  作者: 白雪 蛍
6/25

二章続きの続き

「――お、もう終わったのか。ずいぶん騒がしかったな。他の客も見てたぞ?」

「真っ当な値切り交渉をしてただけだ。それより、なんか珍しいものはあったか?」

「うーん、他の大陸の特産品なんかが色々あったけど、特に代わり映えはしなかったよ」

「そうか、なら用は無い。これから、二階のレストランで作戦会議をするぞ」

「作戦会議? なんの?」

「さあ? 俺も今初めて聞いた」

「金とアビポを稼ぐ方法についてだ。さ、ついてこい」


 この宿は一階と二階が一体化しているので、東西に設置された階段でパパっと行き来が出来る。で、二階にあるのは飲食関係の店だけだ。形式は、まんまフードコートだな。


「お前ら、何がいい? 俺はなんでもいいぞ」

「俺も別に何でもいい」

「じゃ、パスタにしよう。知り合いのプレイヤーが働いてるんだ」


 イナコーがパスタ屋を指差す。こいつは常に、いつの間にか知り合い(女)を増やしている。


「分かった。じゃあ、注文しに行くか。ちょうど空いてるみたいだしな」


 食事には一定時間能力を上昇させる効果があるが、それだけでなく、単純な娯楽として機能している面もある。ゲームとはいえ味覚は機能しているので、美味い不味いの認識ができるからだ。あと、食べたら満腹になったような気もする。飽くまで、気がするってだけだが。


「いらっしゃいませ。ご注文をお伺いします」


 あれ、この店の受付はたしか、イケメンの兄ちゃんだったような気が……。いつの間に、女の子に変わったんだろう。もしかして、この子がイナコーの知り合いだろうか。しかし、ゲームの中で飲食店のバイトをするなんて、変わった子だ。まあいい、頼もう。


「あー、じゃあ、俺はペペロンチーノをお願いします」

「はい、ペペロンチーノですね。そちらの方は?」

「カルボナーラお願いします」

「はい、カルボナーラ承りました」


 昌明、お前ほんとカルボナーラ好きな。十年以上一緒にいるが、お前がカルボナーラ以外のスパゲッティを食べてるところを俺は見たことが無いぞ。


「では、最後の方――、あ、浩輔君!」


 イナコーの番になると、突然女の子が声を弾ませた。しかも、下の名前で呼んだぞ。


「や、(しおり)ちゃん。元気してる?」

「オフコース、もちろんだよ! 特に、今日はお店がちょっと暇だから、いつもより断然元気が余っているのです!」

「あはは、そうなんだ。それはちょっと複雑だね。――あ、注文いいかな?」

「うん、いいよー。なににする?」

「そうだね、じゃあ、フィデウアをもらおうかな」

「オッケー、フィデウアだね。りょーかいです!」


 フィデウア? なんじゃそりゃ。俺の知らない単語が飛び交っているぞ。――いやそれより、これは尋問の必要がありそうだ。昌明も、俺と同じ気持ちらしい。目がそう言ってる。


「稲葉君、ちょっとこっちに来てくれる?」

「え、なんだよハル。……別にいいけど。ごめんね栞ちゃん、ちょっと」

「うん、いってらっしゃーい」


 さて、他のお客さんに迷惑にならないように、トーンを落としていかないとな。


「で、なんだよハル? ミラ枡まで一緒になって」

「お前さ、あの子とどういう関係なわけ? ていうか俺、受付の店員が変わってること自体初めて知ったんだけど、お前は随分前から知ってたみたいだな?」

「それと、下の名前で呼び合ってたことについても、詳しく話して頂きたいですね」

「どういう関係って、ちょっと仲が良いってだけだよ。名前で呼び合ってるのも別に意味は無いし。あと、働いてることを知ってるのは、俺が栞ちゃんにそう勧めたからだよ」


 は? 勧めた? ここで働くようにってか? ――ちょっと待てよ、ならもしかして、こいつがあの子と知り合ったのは、俺が思ってるよりずっと前なのかもしれん。


「ハルさん、ちょっとコイツ怪しくないっすか? ギルティの臭いがするんすけど」

「そうだな。おい、あの子と知り合った経緯を説明してみろ。事細かに、分かりやすく」


「なんだよ、大げさだな。じゃあ、簡単に説明するぞ? 栞ちゃんと知り合ったのは先週の土曜日だよ。駅前のカフェで一人寂しそうにしてたから声を掛けたの。で、ちょっと仲良くなって、俺がこのゲームの話をしたら興味持ってくれたんで、二人で早速買いに行ったの。ま、あとは、ゲームの中でも合間を見つけて、話をしたり手助けしてたってだけだよ。それだけ」


 なるほど、ゲームの中じゃなくて現実で知り合ったのか。ま、そんなことはどうでもいい。


「つまりお前は、一人静かにお茶を楽しんでいた子に、わざわざ声を掛けたってことか。いやまあ、それはいいよ。いいんだけどさ、お前たしか、大学生の可愛い彼女がいなかったっけ?」

「そのはずだよ。何度も何度も、うっとうしいくらい自慢されたから俺もよく覚えてる」

「え、いや、でも、別になにか、問題があるってわけでも、ないだろ?」


 ああ、無いな。そもそも、仮に問題があったとしても俺の知ったことじゃない。こいつとこいつの彼女の諍いなんて、興味もないからな。だから、俺の怒りは別のところにある。


「てめえさっき、昌明がリゼに入れ込んでるって知った時に、やたらと善人ぶってたよな。親友だの友達だのと。しかも、俺のことを薄情者の悪役にしてくれやがったしよ」

「あー、そうだった、そうだった。俺とリゼちゃんのことにゴチャゴチャと口を出しておきながら、自分自身は二股を楽しむカス野郎だったわけだ」

「まったく、他人に意見できる立場かよ、クズが」


「な、なんだよ、らしくないな。落ち着けって。――あ、もしかして、羨ましいのか?」


 は? 殺すぞ。そんなもん、聞くまでもなく、羨ましいに決まってんだろ。昔から自分ばっかりモテやがって。バレンタインのチョコの数が、ゼロ対二十とかだったのまだ覚えてるわ。


「イナコー、てめえは俺を本気で怒らせた。覚悟しろ、もはや情けはかけぬ」

「ハルさん、これはもちろん斬首案件っすよね? 御自慢の刀は修理中でしょうから、自分が今すぐ代わりを買ってきますよ」

「その必要はないぜ、昌明。ここに、キマイラ戦で手に入れた打刀がある。ランクCのゴミだが、この下衆野郎の介錯をするには寧ろお似合いだろうよ。ああ、あと、コイツの女に連絡しておかないとな。お宅の彼氏は浮気しまくりですってなあ!」

「ちょっと待って、それだけは堪忍して! 首切りは我慢する! でも、連絡だけはやめて!」


 馬鹿かこいつ。罪人の泣き言を聞く死刑執行人がどこにいるんだ。


「諦めろ、そして死ね。ゲーム的に死ね。社会的にも死ね」

「あ、待って、待って、分かった、分かったから! 金輪際、昌明とリゼちゃんの関係には口出さないから! 寧ろ、結婚まで応援するから! あと、ハルには女の子紹介する! とびきり可愛い子を紹介するよ! もし気に入らなかったら、気に入るまで何人でも!」


「………………」

「………………」


「…………だめ?」


「……ふ。やだなあイナちゃんてば、本気にしちゃって! 冗談だよ、冗談。俺たち親友じゃん。そんな意地の悪いことしないって! な、昌明?」

「もちろんよ。ちょっとしたドッキリってやつ? 最初から、親友を売る気なんてないって」


「な、なんだ……。本気でびっくりしたよ。あー、ほっとした!」


 そうそう、全ては冗談。少しばかり過激なジャパニーズジョークってなわけよ。


「「でも、約束は忘れんなよ?」」


「あ、うん、絶対守るよ」


 さて、これで何もかも円満に解決したな。もう少ししたら、スパゲッティもできるだろう。


「じゃ、約束ついでにここの支払い頼むわ」

「俺たち先に座ってるから、できたら持ってきて」

「え? ちょっと、二人とも? 冗談だよね? そうだよね?」

「いやだな、察してよイナちゃん。栞ちゃんに懐の広さを見せて、株を上げるチャンスでしょ?」

「おーい、ハル。この席がよさそうだぞ」

「ああ、今行く。――じゃあ、あそこで待ってるから。頑張ってね」


 よし、一食分浮いた。ラッキー。


「さ、これでようやく作戦会議が出来るな」

「作戦会議? ああ、そんなこと言ってたね。普通にクエストやって、探索するってのは?」

「駄目だ。そんなみみっちぃことしてたんじゃ、いつまで経っても金もアビポも溜まらん」

「ああ、アビポか……。でも、魔法使用許可のアビリティが欲しいだけなら、DCTの《オークション機能》を使って、売りに出てないか調べたらいいじゃん。持ち金で買えるかもよ?」

「そんなことはとっくに試した」「無かったのか?」「あったさ」「じゃあ買えよ」「高かった」

「いくらよ?」「四千万」「……ウソだろ?」

「それがマジだから困る。ったく、オークションの奴ら、運よくドロップしただけのアビリティを尽く高値で売りさばきやがって」


 ゲームの中だというのに、金がすべてと言わんばかりのこの世界。ほんと、世知辛い。


「やっぱさ、経験値っていう概念がないせいじゃない? きっと、その分のしわ寄せが金やアビポにきてるんだよ。今からでも、経験値導入すればいいのに」

「キャラレベル制やジョブ制を取り入れてか?」

「んー、それはどっちでもいいけど、アーツレベルを経験値制にして欲しいな。全部をレベル十にするのは、金が掛かり過ぎる」


「そうだな、俺も三種類分あるから、いくら金があっても足らん。……でもよ昌明、そうしたらそうしたで面倒くさいと思うぞ。どうせ、またアホみたいな要求値にするに決まってる」

「あー、それもそうだな。アビリティレベルだって、二十にするのにどんだけポイントいるんだよって感じだし。ていうか、なんでアビリティの方はMAXレベル二十なんだよ」

「知らん。まあでも、俺達は戦闘や探索系のアビリティにしか手出してないから、まだマシかもしれんぞ? 世の中にはそれプラス、産業系にも手出してる奴らがいるんだからな」

「それ廃人連中でしょ? まともにやってたら、両方極めるなんて絶対無理だって」


 俺も無理だと思う、多分な。一体、廃人プレイヤーはどんな生活を送ってるんだろう。


「あ、イナコー来たよ」


 ん? ああ、来たのか。一度に三つも持つなんて器用なやつだ。


「おら、パスタ持って来てやったぞ。有り難く食え」

「ご苦労さん。けど、なにも一人で持ってこなくても、呼べば取りに行ってやったのに」

「お前らが持って来いって言ったんじゃねえか! おかげで、栞ちゃんにパシリ扱いされてるのかと心配されたっての! 株を上げるどころか、絶賛爆下がり中だよ!」


 俺はそんなこと一言もいってない。支払いを任せただけだ。


「まあまあ、落ち着きなよイナコー。そんで、早く座りなって。今、ちょうどハルと作戦会議をしてたとこだったから、イナコーも参加してね」

「会議? ああ、さっき言ってたやつか。けど、何についてだよ?」

「金とアビポをいかに早く、楽して儲けるかについてだってさ」

「またそんな意地汚いことを……」


 二股野郎がなにか言ってるが、今は流すとしよう。それより、会議を進める。


「金儲けの手段を三つほど思いついたんだが、それらについて意見をもらいたい」

「どうぞ。食いながら聞いてるから、好きに喋ってていいよ」

「俺がせっかく奢ってやったんだ。お前も冷めないうちに食えよ」


 こいつら、会議中に飲食なんかしよってからに……。あ、フィデウアってパエリアのパスタ版のことなのか。へえ、結構美味しそうだな。俺も今度はそれにしよう。


「オッホン! では早速、案を発表する。まず一つ目、DCTの機能を利用して株を転がす。まあ、ただの正攻法だな。説明の必要はあるまい。次、二つ目、土地を転がして大規模なアミューズメントパークを設立する。上手くいけば黙っていても金が入るようになるが、初期費用が膨大な上に、他所から株主を募る必要があるのが難点だ。そして三つ目、最後だが、銀行、それもメガバンクを襲撃する。俺は正直、これが一番手っ取り早いと考えている。ただ、ギルドポリスに捕まるリスクを負わねばならん。ハイリスクハイリターンということだな。勿論、どれを採用するかは相談しだいだ。さ、忌憚のない意見を聞かせてくれ」


「「一人でやってろ!」」


 ……ふう。やはりだめか。しかし、そうなると、地道に稼ぐ以外の方法が思い浮かばないな。


「――あ、そういえば、栞ちゃんはどうしてこんな所で働くことにしたんだ? イナコーが勧めたって言ってたけど、飲食店のバイトなんて地味なこと、現実世界でやればいいだろ」

「急な話題転換だな。ま、いいや。栞ちゃんはさ、九条(くじょう)(しおり)っていうんだけど、いいとこのお嬢様なんだよ。しかもお父さんが厳しくて、門限なんかが普通にあるわけ。だから、バイトをしたくてもできなかったんだ。でも、ゲームの中なら関係ないよねってことで現在に至る」


「へえ、あんな頭のゆるそうな子がお嬢様とはね。あーあ、俺は日本の将来が心配だよ」

「まったくですわねえ。あんな茶髪が俺たちの世代を引っ張って行くのかと思うと、もうお先真っ暗ですわー。やはり、リゼちゃんのいるこの世界こそが至高。三次元はクソ」


「お前ら、失礼すぎるだろ……」


 ところで、このゲームには一つ良い所がある。ペペロンチーノを食べても、口の中がニンニク臭くならない所だ。ああ、イナコーの女の話よりよっぽど有意義な話ができた。


「そんなこと言ってたら、栞ちゃんから聞いた話を教えてやらねえぞ」

「はあ? 頭ゆるゆる女から何を聞いたって?」

「きっと、髪の毛を上手く染める方法とかだよ」


 ああ、だったら興味ないわ。染めたらハゲるっていうしな。俺は漆黒のヘアカラーを貫く。


「そんなわけないだろ! ハル、お前が今一番聞きたい話だ」

「俺が聞きたい話? なんだよ、もったいぶらずに早く言え」


 宝くじの当選番号か逆玉に乗る方法じゃなかったらキレる。


「海底神殿に眠る金銀財宝について、なんだが」

「聞こうじゃないか、稲葉君!」


 ひゃっふー! こいつ、やっぱり俺の親友だわ。流石、顔が良いだけあって仕事がデキる。


「二人とも、《魔の三角海域》って知ってるか?」

「知らん」


「俺は知ってる。あれでしょ? フロリダ半島の先端とプエルトリコ島とバミューダ諸島を結んだ三角海域で、バミューダトライアングルとか呼ばれてるやつ」

「そうそれ。リアルだと、そこを通る船や飛行機、潜水艦なんかが尽く沈没するっていう不吉な海域。それが、このゲームでも再現されてるらしいんだよ」


 Oh、なんてこった。一般知識で昌明に敗北する日が来ようとは。もっと勉強しよ。


「それで、だ。その海域の海底には大量のピラミッド群があって、その中心には一際巨大な神殿が佇んでいる。金銀財宝の眠る、海底神殿がな」


 ……ふ、ふふふ。胸が、胸がアツいぜ。そうだよ、これだ。俺はこれを求めてたんだ。


「――ま、全部栞ちゃんに聞いた話だ。栞ちゃんは、店に来た人から聞いたらしいけどな」

「やったぜ、昌明! そこに行けば、金は稼げる。アビポだってきっと稼げる。なにより、アツい冒険ができる! 三拍子そろって、もうカンペキじゃないか!」

「おうよ! これで、リゼちゃんへの贈り物が買えるってもんだ! あ、あと、お義父さんたちに渡す結納金も稼げるじゃない! いやー、最高最高!」


「……そうか、二人ともそんなに嬉しいか。喜んでもらえて何よりだよ。……で、お前らさっきの栞ちゃんへの暴言に関して、何か言うことはないか?」


「栞ちゃんは神! 俺たちの女神! 頭と心が寛大な御方!」

「流石、お嬢様! 流石、茶髪! 流石、イナコーの彼女!」


「……一部、おかしな発言と誤解を呼ぶ発言があったが、まあいいだろう。で、もちろん行くんとして、どうする? 早速行くか?」

「当然だ。昌明、即刻行き方を調べよ。俺は残りの飯を片付ける」

「サー、イエスサー!」


 それにしても、これは本当に栞ちゃんに感謝しないとな。攻略サイトを見ないという方針で動いている俺たちにとって、ゲーム内で得られる情報ほど貴重なものは無い。今度、何かプレゼントをしてあげよう。イナコーに聞けば、喜ばれる物は分かるだろうしな。


「えーっと、現在地がリヨブールだから、つまりは《フランス》の東部だな。……やっぱり、列車で《ネコメイドシティ》まで行ってから、飛行機で移動するのが一番みたい」

「なるほど。じゃあまずは、ネコメイドまで戻ればいいのか。そこまでは楽勝だな」


 ネコメイドシティは、俺たちが《日本》から出て最初に訪れた都市だ。《フランス》東部の中では、おそらくトップレベルに発達している都市で、巨大なビル群とメイド喫茶が有名だな。


「ふう、ごちそうさま。そんじゃ、早速行きましょうかね」

「その前に、皿を返却してからな。ま、それは俺と昌明でやるから、ハルは武器を取りに行って来いよ。長剣の修理は、もう終わってるはずだろ?」

「あ、忘れるところだった。サンクス、イナコー」


 できれば、打刀と大剣も持って行きたいけど、流石に二時間以上も待ってられんな。


「じゃあ、二人ともよろしく」

「ほいほい、一階入り口で集合ね」


 では、取りに行こう。同時に、忘れ物がないかの確認だ。向こうで慌てたくないからな。まず武器、今から取りに行く。防具、装備してる。アイテム、イナコーからもらった。HP、最大まで回復してある。食事効果、発動済み。よし、オッケー。


「おう大将、できてるか?」

「ん? おお、来たか。ついさっき、終わったところだ。ほら、持ってけ」

「サンキュー。――確かに、完璧に修理されてる」

「当たり前だ。自分が作った剣を直すのに、手抜きする訳ねえだろ。で、残りの二つははどうする? また取りに来んのか?」


「いや、これから遠出するから、直ったら配達を頼む。届先は、また連絡するよ」

「分かった。気をつけて行って来いよ」

「ありがとう。じゃあ」


 旅立つか、新天地へと。ワクワクと財宝を求めてな。


「おーい、ハル。準備はいいのか?」

「もちろんだ、行くぞ!」


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