事実
6話。
めっぽう支離滅裂。
「とりあえず、霊夢を探そ〜♪」
「アテはあんのか?」
「ないよ〜♪」
「ねぇのかよ!!」
ユナとルインのそんな会話を俺はまったく聞いていなかった。
「………………」
〔どうかしたの、カゲロウ?〕
「…行かなきゃ」
俺はそう呟いて歩き出した。
「ん?カゲロウ、どこに行くんだ?」
「わからない」
「はぁ?」
「なんかどこかの風景が頭に浮かぶんだ。初めてのはずなのに地形も分かるし…」
「で、どこに行くんだ?」
「人里の外れ…小さな洞窟がある…」
「そんな洞窟…あったかしら…?」
「よくわかんねぇけど、そこに行くんだな?」
「うん」
「なら人里を迂回して行くか!」
「えっ…どうして?」
「そりゃ…その…」
アリスさんの当然の質問にルインは詰まっていた。
「カゲロウ~、言ってもいいのか~?」
「…自分で言うよ」
「カゲロウ、どうしてわざわざ人里を避けるの?」
「…俺自身が人間嫌いだからですよ」
「「「えぇっ!?」」」
ルインとユナを除く3人に驚かれた。まぁ当然だけど。
「ついでに自分嫌いだもんな」
「まぁね」
「「「………」」」
絶句する3人にルインはとどめの一言を言った。
「ま、人間嫌いだからこいつ、人間を殺すことを躊躇しねぇぞ?」
「「「!?」」」
「言ったろ?『普通じゃねぇ』って」
「ルイン…余計なことを……」
「事実だろ?あ、そーだ!めんどくせぇしお前のその人間嫌いの自分嫌いさ、『欠陥製品』て呼んで良くねぇか?」
「好きにしなよ……」
「「「…………」」」
またもや絶句した3人に目もくれず俺は頭に浮かぶ風景の地へと向かった。
カゲロウも『欠陥製品』と呼ばせることにするための回()