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欠陥製品の幻想入り  作者: カゲロウ
3章
46/49

相談

本編44話。

一月くらい空くと自分でも内容忘れそうになってしまった。

それでは本編、どうぞ。

お茶請けのお団子を片手に、幽々子様は彼…カゲロウさんの話を聞いていました。

「そう…あなたは記憶喪失なのね」

「はい。理由は分からないんですけどね…」

「理由の分からない記憶喪失って…」

「妖夢ちゃん、記憶喪失なんてそんなものよ」

そんなものなんでしょうか。私には分かりかねます。

「…だから、俺はみんなに迷惑をかけてるんじゃないかなって…」

「そんなことは無いと思うわよ〜。アリス達は誰かを助けるのを苦に思うような子達じゃないわ」

「…でも、心の底ではそう思ってるんじゃないかって、思ってしまうんです」

この人…卑屈過ぎます…斬っても構いませんかね…

『それは短絡的すぎるよ』

「そうですかねぇ…」

『そうです』

「……ってどなたですか!?」

この声は、どこから聞こえているんですか!?

『君の隣。カゲロウの服のポケットわかる?そこの中に入ってるんだ』

「は、はぁ…」

『ごめんね、今は君にしか声が届かないみたいなんだ。あ、僕は欠陥製品(デッドアンドアライブ)、小太刀だよ』

何故そのようなものを服(というか制服?)のポケットに…

「…コンパクさん?」

「妖夢ちゃん?」

…聞こえていないというのは本当みたいですね…

『言っても構わないよ。きっとカゲロウは僕のことを受け入れてくれるし、君のご主人様もそうだと思うから』

「そ、そうですかね…」

とりあえず、この小太刀の言う通りに幽々子様とカゲロウさんに説明はしてみましたが…

「あら、そうなの?面白い小太刀ね〜」

「なんなのか気になってましたけど…喋れたんですね…」

『記憶を失ったら僕の声まで届かなくなるとか、本当、薄情者だよね』

幽々子様、面白いという感想はどうかと思われます…


「…これは…一体…?」

「どうかしましたか、アルタイル?」

「…実は、魔法を使ってカゲロウの動向を見ていたのだが…いなくなったはずの妖夢と幽々子がいるんだ」

「…はい?」

私には、アルタイルの言うことが分かりませんでした。何故なら、白玉楼のお二人は標的ではありませんでしたから。

「…深読みし過ぎたのか?それとも、なにか理由があって戻された…?如何せん、理屈が分からなすぎる…」

「あ、どうやら本人たちが語ってくれそうですよ」

私がそう告げたのとほぼ同時に、彼女たちはそのことに触れました。

『そういえば、前に妙な人が来てたわよね〜?君の知り合いかしら?』

『そんなこともありましたね。幽々子様が急に数日間身を隠そうとか言い出したので、何事かと思いましたよ』

『…知り合い…とは思えませんけど、なんでわざわざ隠れたんですか?』

『霊たちが騒いでたんだも〜ん』

『サイギョウジさん、それは理由になってない気が…』

「なるほど…自衛のために潜伏した、というわけか…深読みし過ぎていただけだったようだね」

この数週間でわかった事なのですが、アルタイルは物事を深く考えすぎる悪癖があるようです。今回もその手の話だったようです。

「…だがそれでも、他の者達が消えた事に変わりはない。八雲の者達にスカーレット姉妹、地霊殿に命蓮寺の面々…彼女達の行方も探さなければね」

…私は、彼女達の行方を知っています。けれど、私は離反した身。あの後に場所が変わっていたとしてもおかしくはありません。

「では、私が調べてみましょう」

「…あぁ、お願いするよ」

まずは…あの無意識の子が逃げ果せているのか調べましょうか。

実は前話との矛盾を解消するためのゴリ押しだったり。

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