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欠陥製品の幻想入り  作者: カゲロウ
3章
45/49

迷い込む

本編43話。

うだうだと悩み、リアルも忙しく、遅くなりました。

それでは本編、どうぞ。

「私が…カゲロウに…?」

「気付かなかったのか?」

でも…確かにカゲロウがいなかった時は凄く不安だったし…帰ってきた時は安心して抱きついちゃったし…

「………」

思い出したら…すごく恥ずかしいことやってたのね…

「で、でも…慧音の言ってることが当たってるかなんて…」

「今まで、私が間違ったことを言ったか?」

「…言ってない…」

「なら、今回も合っているのではないか?」

「何よその無茶苦茶な理論…」

でも…本当に間違ってはいないのかもしれない…

(…私は…カゲロウが好き…なの?)

答えは、すぐには出そうに無かった。


「あーくそ、ダーメだ」

「見失っちゃったね〜」

俺達は寺子屋から出ていったカゲロウを追っていたのだが、ユナがフラフラしている内に見失ってしまった。

「ユナが遊び呆けるから見失っちまったんだぞ!」

「あはは〜ごめんね〜♪」

まぁ、ユナが反省するとは思ってないから関係ないがな。

「あれ、ユナ?」

「あ、ばんきっき!」

「その呼び方、やめて」

「ばんきっき?誰だ?」

「…赤蛮奇。よろしく」

「俺はルインだ。よろしくな、ばんきっき!」

「君も、なんだね…」

「あ、そーだ。ばんきっき、カゲロウ見てねぇか?」

「…誰、それ」

そうだった、ばんきっきとは初めて会ったんだった。カゲロウを知ってるわけねぇわな。とりあえず、容姿を説明したが…

「…知らないよ」

「うぁー、知らねぇかぁ…」

まぁ当然だわな。

「でも、探すのは、手伝ってあげる」

「ありがとー♪」

「じゃあ、どこから、探すの?」

「あー、寺子屋出たところから見失ったからなー。基本手当り次第か?」

「それは、時間が、かかるね」

そう言われても、どこに行ったのか知らねぇんだがな…

「…慧音に、聞く?」

急に知らねぇ名前が…

「寺子屋から出ていったのに、けーちゃんに行先聞いて分かるかな〜?」

「…そうだね。なんか、分からなそう」

「ちょいまち。慧音て誰だ?」

「ごめん、忘れていい」

なんつーか…すっげぇ不安なんだが…ホントに大丈夫なのか…?


その日、見慣れない少年が私の元を訪れていた。

「うー…人里にいたはずなのに…ここはどこなんだろう…」

(いや…どうやったら人里からここまで来れるんですか…?)

そう思っていると、その少年が話しかけてきた。

「あ、すいません。あの、ここってどこですか?」

「ここですか?ここは白玉楼です」

「ハクギョクロー…聞いたことないです…」

(白玉楼を知らないんですか…?)

「…で、どうすればここから人里に戻れますか…?」

「それは…」

「まぁまぁ、そんなに焦らなくてもいいじゃない。少しお茶しましょうよ」

白玉楼の奥から、1人の女性が現れた。

「幽々子様!?」

「…えっと…あなたは?」

「私はここの主、西行寺幽々子よ。そこにいるのは私の従者」

「…魂魄妖夢です」

「ところで、あなたは?どうやってここまで来たのかしら?」

幽々子様の問に、少々意外な答えが返ってきた。

「俺はカゲロウって言うらしいです。それで…俺は…人里を歩いてたら、いつの間にかここにいました」

(だからなんでですか!?)

誰かが連れてきたのかも、と淡い期待を抱いていたのに、真っ向から打ち破られた感じがします。いや、初めにも人里にいたと言っていましたけれど…

「あら…災難だったわねぇ。ゆっくりしていっていいのよ」

「では…お言葉に甘えて…」

「妖夢ちゃん、お茶とお菓子をお願いね」

「分かりました」

主の命には逆らえないので、私はお茶とお茶請けのお菓子を用意することにした。

次回はカゲロウ、白玉楼で幽々子と話します。

そろそろ記憶戻さないと、これ以上続けられる気がしない…

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