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欠陥製品の幻想入り  作者: カゲロウ
3章
40/49

悲惨な現状

本編38話。

久しぶりのプロキオンと栞登場。

それでは本編、どうぞ。

永琳は、今のカゲロウの状態を小難しい言い方で表した。

心因性(しんいんせい)記憶障害(きおくしょうがい)…それも、逆行性(ぎゃっこうせい)健忘(けんぼう)ね」

「わかんねぇから、わかりやすく頼むわ」

そんな俺に向けての簡単な説明は、鈴仙がした。

「心因性記憶障害っていうのは、心に傷を負った人に起こる記憶障害のことです。逆行性健忘は、それ以前の記憶がなくなってしまうことですよ」

「つまり…何らかの原因で、脳や心に深い傷を負ってしまう以前の記憶を全て忘れてしまったってこと」

「心に…?」

思い当たる傷といえば、アリィを亡くした事くらいなものだが…それならば、何故今になってそうなってしまうのかわからない。

「うーん…要するに、どういうことなんだよ…」

「典型的な記憶喪失ね」

「典型的な記憶喪失ですね」

「なら初めっからそう言えやっ!!」


「はぁ、だから記憶喪失をどうにかする薬を作りたいと」

「えぇ…魔理沙なら何か知ってるかと思って…」

「私じゃどうにもならないのぜ…」

私は魔理沙のところに来ていた。魔理沙ならカゲロウの記憶を何とかしてくれるかと思ったから。けど、結果はこのとおりだった。

「うーん…パチュリーのとこに行くのも悪くは無いんだが…」

「何か行かない理由でもあるの?」

いつもの魔理沙だったら勝手に入り込むんだけど…

「アリスは知らないのか?最近、()()()()()()()()()()()()()()?」

「えっ…?」

「紅魔館も、()()()()()()()()()()()()()()()んだ。それで咲夜が倒れて、パチュリーも余計に引きこもったのぜ」

「…それで…行きにくいのね」

「私も、そこまで鬼じゃないのぜ」

なんというか、行き詰まったけど新しい情報を得たから、いいような悪いような感じだった。


「では、他にもいなくなった人が…?」

「あぁ。命蓮寺の人達は全滅らしい。私も前に行ったが、もぬけの殻だったぞ」

「そうですか…」

私は、人里で慧音さんから話を聞いていました。ルインから主様が倒れ、記憶を失ったことを聞いて、()()()()が始まったことを知ったからです。

「他には、誰が?」

「守谷の二神と現人神は無事だと聞いているが、白玉楼の二人は分からないな。あと、地霊殿の者達も消えたと聞いているが…こいしはいつも居ないからな、こいしに関しては私もわからない」

「なるほど…ありがとうございました。貴女もお気をつけて」

「あぁ、もちろんだ」

そして私は慧音さんの寺子屋を後にした。次は誰に聞きましょうか…


「そっか…道理で最近は負担が大きいと思ったんだ。あいつら、消えてんのか…」

俺は霖之助のとこに来ていた。ここはなんかくつろげるからな。

「あぁ…それと関係あるかはわからないが…最近、紫が顔を出さなくなったんだ」

「紫が…?そーいや、早苗もそんなこと言ってたな…確か、『八雲の皆さんを最近見ないんです』…とかなんとか」

…あれ…これって、本格的にヤバくねぇか…?

「霖之助、邪魔したな」

「構わないさ。彼によろしく伝えてくれ」

「おうよ」

そうして俺は霖之助んとこを出た。向かう場所は決まってる。


「…ってわけなんだが、どう思うよ」

「アリスと栞も、似たような話を持ってきたよ」

私の所には、プロキオンがやってきた。3人とも、別の情報故に、より自体の深刻さを物語っている。

「少なくとも、『命蓮寺』、『地霊殿』の2箇所は全滅、『紅魔館』からは『レミリア・スカーレット』と『フランドール・スカーレット』がいなくなったのだったね。そして、八雲紫とその従者2名も失踪した可能性が高い、と」

「あぁ…地霊殿は、こいしが残ってる可能性もあるがな…」

「…あと、『白玉楼』も、全滅だ」

「…何っ!?」

「先ほど行ってきたんだ。妖夢も幽々子もいなかった。それも、数日は戻っていないようだったからね」

「で…でもよ…単に遠出しただけなんじゃ…」

「あの幽々子が、霊達の管理を投げ出すとでも?」

「そりゃねぇな…霊界の門の管理はどうなってんだ?」

「あそこなら、華扇に頼んでいるよ」

しかしこれで、少なくとも4箇所が被害にあったことになる。これだけの能力持ちが消えたことよりも、()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことの方が重要だ。

「これは…思っていた以上に酷い状況なのかもしれないね…」

裏で多くの能力者が消えてますね。はてさて、一体誰の仕業なんでしょうか

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