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欠陥製品の幻想入り  作者: カゲロウ
2章
30/49

深淵

本編28話。

つなぎ的な回。

それでは本編、どうぞ

俺は立ち尽くしていた。

「…どーすんだよ…あいつ拉致られたぞ…」

「ルイン!」

「お、妹紅!遅せぇよ!」

「悪かったよ。で、カゲロウは?」

「あー…よくわかんねぇのに拉致られた」

「はぁ?」

「行った方向は分かってるし、とりあえず追いかけよーぜ」

「わ、わかった…」

そうして俺と妹紅はカゲロウ(とカゲロウを拉致った奴ら)を追いかけた。


俺は暗闇の中にいた。

(…ここは?)

「此処は汝が精神の深淵だ」

(君は…真理を司る龍(ニーズヘッグ))

「久しいな」

(と言っても、1ヶ月弱だけどね)

「しかし、何故汝は此処へ来た?望めば真理を見せるものを…」

(わかんないよ。俺もなんでここに来たのかは知らないんだ)

「…もしや、()()()()()が近いのか…」

(…何か言った?)

「何も言ってはおらぬ」

(そっか、ならいいよ。それより…どうすれば帰れるの?)

「帰還を強く望めば良い。さすれば何時でも帰還出来る」

(…ならもう少しいよっかな)

「好きにするが良い。だが、外から呼びかけられるか、その身に何かあったならば、その時は有無を言わさず戻る事になる」

(分かった。ならそれまでここにいるよ)

そして、何故か落ち着くその場所に、俺はしばらく残っていた。


しばらくして、真理を司る龍(ニーズヘッグ)がふと呟いた。

「…どうやら、時間のようだ」

(呼びかけられてるって事だね。もしくはとてつもない騒音か)

「…気を付けろ、これから先、汝は汝と対峙する事になるやもしれぬ」

(…よくわかんないけど、気をつけるよ)

そして俺は精神の深淵から戻った。

「汝が過去は、汝を蝕む。汝の知り得ぬ事実と共に…な…」

真理を司る龍(ニーズヘッグ)のその一言は俺には届かなかった。

ニーズヘッグ出るとだいたい意味深な終わり方を目標にしてる気がする。

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