分断-3
本編26話。
いつも以上に遅れたのは単純に妹紅の口調に悩んだせいです(結局男に寄せた口調ですけど)。
それでは本編、どうぞ。
「いてて…ここは…地下なのか?」
どうやら私は地下に落ちてしまったらしい。カゲロウとルインも落ちたはずだが、別々の場所に落ちたのだろう。
「…ここの探索が終わったらルインをしばくか…」
その為にもまずは2人を探さなければならない。私は2人を探すために移動した。
「それにしても、ここはホントになんなんだ…?」
私はずっとそれを考えていた。入った人が出てこないこともさる事ながら、そこはどう見ても湖だった。
「森の地下に湖…?あ、これが慧音の言ってた地底湖ってやつなのか?」
そう思ったが、何か違和感を感じた。
「…ん、これって…ホントに湖か…?」
試しに軽く踏み込んでみたら、案外普通に歩けた。湖ではあるが、どうやら一面凍っているらしい。
「まだ秋に入ったばっかりだぞ…それなのにもう凍っているのか…?」
興味本位で氷を覗き込むと、そこにあったのは…
「…なんだ、あれ…」
氷を通して見えたのは、巨大な十字型の金属だった。
「あれって…十字架って言うやつか…?でも、あんな沢山作ってなんになるって言うんだ…?」
考えても分からないので、カゲロウ達を探すために他の場所に移動した。
「うーん…迷った」
まぁ地図もないし、そもそも初めての土地なのだから当たり前なのだが。
「何かわかりやすい目印でもあればいいんだがな…」
いや、どこを目指しているという訳でもないのだから、目印があったとしてもさほど意味は無いのだけれど。
「しっかし…ホントにどこを目指せば…」
そんな時、右の方から何かの咆哮が聞こえた。
「…あっちに何かあるのか?」
何かに巻き込まれやすいみたいだし、もしかしたらカゲロウかルインがいるかもしれない。そう思って咆哮が聞こえた方に行くことにした。
次回は再びカゲロウ回。そして分断最後の予定。




