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欠陥製品の幻想入り  作者: カゲロウ
2章
27/49

大晦日〜新年特別編

超番外編その2。

今回は年越し編。

それでは本編、どうぞ。

「ふぃ〜、大掃除終わった〜…」

「あはは、お疲れ様」

「マジでギリギリだったからなぁ…栞は?」

「栞さんなら永遠亭。あっちの大掃除に借し出したよ」

「珍しく主従関係垣間見えたぞ…」

「ルインの分の海老天盗ろうかな…」

「やめろ!てかお前は海鮮系無理だろ!!」

「あは、バレた?」

他愛もない話をしているが、ついさっき大掃除が終わって俺もルインも疲れている。ちなみに俺は海老(えび)烏賊(いか)(かに)(たこ)・貝が食べられない。だからアルタイルに頼んで、俺の年越しそばには海老天の代わりにごぼう天を入れてもらっている。あれ美味しい。

「そーいや、プロキオンとユナも見てねぇな」

「プロキオンはこの前お世話になった紅魔館、ユナは人里に行ってるみたいだよ」

「ふーん…じゃあお前はユナんとこにゃ行かねぇな」

「るさい」

「2人とも、終わったの?」

「おぉさ!なんとかな!」

「そもそも…年末も年末の大晦日当日にやるのはおかしい気も…」

「仕方ないでしょ、カゲロウはフランと遊んでボロボロ、ルインは逃げてたんだから」

「ルインは確信犯じゃんか!!」

「あ、バレた?」

「「当然だろ(でしょ)!?」」

「お、ハモった」

「3人とも騒がしいね。そんなに騒いでいたら晩まで持たないかもしれないね」

「お前は母親かっ!!」

ちなみに時刻は午後6時になろうかという所。時間的にそろそろプロキオン達も帰ってくるだろう。

「ただいま〜♪」

「あら、おかえり。ユナが1番ね」

「競走でもさせてんのか…つか人里の方が近ぇんだしユナが早ぇのは当たり前だろ…」

「たでーま!」

「ただ今戻りました、主様」

「うん、だからその呼び方やめてね。普通にカゲロウで良いって」

「俺は無視?」

「いや、なんか…うん…」

「ひっでぇ!!言い訳も出来ねぇのか!?」

そんなプロキオンの相手はルインに任せて、俺達は居間に戻った(プロキオンとルインはさっきまで片付けていた部屋に残している)。


「カゲロウ〜、起きて〜」

「うにゅ…にゅむ…?」

「晩飯だぞ。ったく、コタツに入って寝落ちとか…あとなんだよさっきの奇声」

いつの間にか寝落ちしていたらしい。何をしてたんだっけ…

「それよりアルタイル、あれは?」

「年越しそばだろう?もちろん出来ているよ」

そう言ってアルタイルは人数分の年越しそばを運んできた(要望通り俺の分にはごぼう天が入っている。ありがたやありがたや)。

「美味しそうね。流石アルタイルって感じね」

「さぁ、伸びてしまわない内に食べようか」

「いっただっきまーす!!」

そうして皆で年越しそばを食べた。滅茶苦茶美味しかった。


「ふぁぁ…ミカン甘ぇ…」

「あ、そういえば皆はこの後どうする?俺は年が明けたらすぐにでも博麗神社と守矢神社に行くつもりだけど」

「私は魔理沙の所に行くわ。新年早々に来いってうるさいのよ」

「私は永琳様の所に行く予定じゃな」

「俺はレミリアんとこ。なんか便利屋扱いされてる気がしないでもないな」

「私は慧音の所に行く予定だよ」

「俺も慧音んとこ行くぜ。妹紅も来るらしいしな」

「私は命蓮寺〜♪ナズー達と遊ぶの〜♪」

各々の予定があるのはいい事だ。まぁ、博麗神社には肝心の霊夢さんがいないからどっちに行っても早苗さんに会うだけなんだろうけど。

「そういえば…早苗さんってどんな人なんですか?」

「外の世界からやってきたもう1人の巫女…もとい現人神(あらひとがみ)だよ。今は博麗神社の管理もしているね」

「オタクだな」

「変な子だよ〜」

「まぁ、ちょっと変わってるわね」

「アルタイル以外からまともな答えが帰ってきてねぇぞ!?」

そんな話をして時間を潰していると、不意に鐘の音が聞こえてきた。

「…これは…除夜の鐘…?幻想郷にもその風習があったんだね…」

「命蓮寺だね。あそこは寺院らしく、鐘があるからね」

「お、てことは…」

そこで全員が一斉に口にした。

「「「「「「「あけましておめでとうございます!」」」」」」」

そこでみんな笑った。

「はははっ!やっぱハモるよな!」

「えぇ、当然でしょ?」

「新年の始まりには、必要な事ですからね」

「じゃあ、俺は神社に行ってきますね」

「私も命蓮寺に〜♪」

そうして各々の予定に合わせて解散した。


「案外遠いなぁ…ここは」

俺は人気のない博麗神社にたどり着いた。

「……」

誰もいないけど、やはり礼儀として賽銭を入れ、お参りした。

(幻想郷に来て初めての年越し…新たな1年の門出。でも、来年が来るかは、俺達にかかってる。必ず、霊夢さんを見つけ出す!)

クリスマスの時もそうだったが、俺はそう決意を固めた。

「あれ、こんな時間から参拝ですか?」

そう声をかけてきた人は髪が緑色で、巫女服を着ていた。この人が話に聞いていた東風谷早苗さんだろう。

「いや、そうゆう貴女も早いじゃないですか」

「巫女ですから、当然です!」

…確か、少し前に聞いた話だとこの人は現人神(あらひとがみ)だったような…

「ってその服…制服ですよね?外の人ですか?」

「あぁ、はい。一応高校生で…」

でもその台詞は最後まで言えなかった。

「あ、そうだ!会ったばかりで名前も知りませんが、少し頼み事をしてもいいですか?」

「は…はい?」

こう、急に割り込まれると続けられない。

「実は年明けに宴会をするんですが、準備を手伝っていただけませんか?」

「え、まぁ…いいですが…」

「そうですか!ありがとうございます!では今からお連れしますね!」

「へ…あ…ちょ…」

俺は有無を言わさずもう1つの神社に連れ込まれ、そこで新年最初の労働(?)として宴会の準備を手伝わされたのでした。


え?宴会がいつからあったかって?そりゃもちろん、朝の4時からだよ。みんな楽しいことが大好きだからね!

予約的に多分年明けと同時に投稿されてるかな?

さてさて皆様、あけましておめでとうございます。今年も拙い文章になるでしょうが、よろしくお願いします。

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