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欠陥製品の幻想入り  作者: カゲロウ
1章
16/49

アリス・アルカーディア

16話。

カゲロウの過去を少しだけ明かす回。(のちのちカゲロウからも同じ話が出るけど)

それでは本編、どうぞ


しばらくすると永琳が戻ってきた。

「永琳、カゲロウは大丈夫なの?」

「えぇ。うどんげも付いてるし大丈夫でしょうけど…」

「けど…?」

「…ずっと何か言ってるのよ。『アリィ』って何なの?人の名前?」

「…アリィ…?」

「…アリィは()()()()()()みたいな奴だ」

「ルイン、どうゆうこと?」

俺はカゲロウの過去について話すことにした。

「…カゲロウは昔学校で酷く虐められてたんだ。生徒からも、教師からもな。理由は言わずもがな、あの緋と蒼の眼(オッドアイ)だ」

「虐めって…?」

「気に入らない相手を個人、または集団で一方的に苦しめることよ」

「永琳の言う通りだ。ま、カゲロウは耐えてたんだけどな。耐えるしかなかったし…で、そん時に引っ越して…つか留学してきたのが『アリス・アルカーディア』だ」

「私と同じ名前…その人がアリィさんなの?」

「おぉさ。アリィはたまたまカゲロウの隣の席になったんだ。アリィは留学生だから虐めのことを知らねぇ。だからアリィはカゲロウに親しく接した。だが、それがまずかった」

「…巻き込まれたのね、虐めに」

流石永琳鋭い。

「…正解。アリィも虐めの対象になったんだ。だが、アリィはカゲロウみたいに耐えられなかった。カゲロウは唯一優しくしてくれたアリィを必死に庇って護ってたんだぜ…でもダメだった。むしろ、庇ったからこそ、余計にアリィが狙われる羽目になった」

「どうなったの…?」

「……遠くに行ったのさ」

「…引越し…家の事情などで住居と住所を変えること…だったわよね」

多分、永琳は真実を悟っている。だが、あえて合わせているのだろう。

「えっ…引越しちゃったの?」

「…当然だろ?虐めに耐えらんなかったんだからな。ま、カゲロウはそん時のことをずーっと悔やんで、自分を縛ってんのさ。『人間とは金輪際関わらない』ってな。それが人間嫌いで自分嫌いの理由でもある」

「で…でも、なんで今更そんなことを?もう随分昔のことなんでしょ?」

そう聞いてきたアリスに素直に答えることにした。

「そりゃアリス(お前)とアリィが()()()()()()()()()()からだよ」

「えっ!?」

「つーか、銀髪で髪長くて髪留めしてなかったが顔はまんまアリスだったぜ」

「でも…カゲロウは…」

「あいつは我慢強いんだよ」

「………」

「じゃな」

そう言って俺は部屋を後にした。

Twitterで絡んでる人はわかるかもだけど、アリィは功刀ポジだよ

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