劣勢
11話。
負けてますハイ。
それでは本編、どうぞ
「なっ…カゲロウっ!!」
「ふふ…1人減ったのならもう必要ないですね」
敵…御神楽はそう言うとムカデを消し去った。
「なっ…!?」
「もともと私の玩具じゃからな」
「だからって…消すこたねぇだろ!!」
「きゃあっ!」
俺が御神楽と話している間も、アリスはパルスィと戦っていたらしく、今しがたダメージを受けたと思しき悲鳴が聞こえた。
「アリスっ!」
「ふむ、よそ見する暇がお有りで?」
「ちっ…くそがっ!」
俺はさっさとケリをつけるためにスペルカードを取り出した。
「スペル!真紅『血塗られた歴史』!」
「ふふっ」
御神楽が笑ったと思ったら、俺はいつの間にか吹き飛ばされていた。
「がっ!」
「スペルカード、大アルカナ『17:星』。貴方の弾幕は全て反射させて頂きました」
「くっ…そがっ…!」
「終わりにしましょうか?」
「終わん…ねぇよっ!終焉『滅びゆく世界』っ!」
「無駄ですよ。大アルカナ『17:星』」
別の弾幕を放ったが、無駄だった。さっきと同じスペルで反射されてしまった。
「がはっ…」
「無駄だと言ったであろう?いい加減諦めるのです」
「だから…口調統一しろっての…」
軽口を叩いてみるが、やはり劣勢なのは変わらない。
「くっそが…」
一体、どうすればいいのだろうか…
次回はカゲロウ回




