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池袋ボーイズ(大嘘)  作者: 亦塗☆さくらんぼ
第一部
2/4

その2

その2




 ペリ浜が、砂にお醤油かけて遊んでいました。


「楽しいんだよ♡」


 じょぼじょぼかけてるとこに、りんごちゃんがちょうどとおりすがります。


「あら、ペリ浜じゃない。何やってるの?」

「お醤油がね、あと少しだったから最後まで使い切ってあげるんだよ♡」

「まあ、えらいわね。でも、お醤油は砂にかけちゃだめよ。お豆腐とかにしときなさい?」

「うん♡ わかったんだよ♡」


 しかし、ペリ浜は分かっていない様子でした。りんごちゃんの頭にお醤油かけます。


「……ペリ浜、どうして私にお醤油かけたのかしら?」

「りんごちゃん、とってもかわいいんだよ♡」

「理由を聞いているんだけど?」

「水も滴るいい女だからなんだよ♡」

「かわいいほうの理由じゃないわ」


 りんごちゃんは呆れ返ります。でも、無敵バリアがあるのでお醤油とか掛けられても平気です。そろそろ乾いてきれいになります。


「ん……なんだかお醤油でべとべとに汚れたりんごちゃんを見てたら、ちょっとエッチな気分になってきたんだよ……♡」


 言いながら、ペリ浜はもじもじし始めます。


「ちょっとペリ浜?」

「舐めるんだよ♡」


 そして、ついにペリ浜はがまんできなくなりました。

 りんごちゃんの顔とか、あと唇とかぺろぺろします。


「んっ♡ りんごちゃんのお肌、おいしいんだよ♡」

「全く、この子はどこでこんな遊びを覚えてくるんだか」


 りんごちゃんはペリ浜の首根っこを掴み、無理やり引き剥がします。


「やーん♡ もっとりんごちゃんにエッチないたずらしたいんだよ♡」

「されたくないんだけど……」


 正直者のりんごちゃんです。めっちゃ嫌そうな顔します。

 すると、ペリ浜は悲しそうな顔して言います。


「分かったんだよ。そんなに言うなら、もうペロペロしないんだよ」

「言われなくてもペロペロは自重したほうがいいわよ」

「ご忠告痛み入るんだよ♡ でも、りんごちゃんがかわいすぎるのが悪いんだよ♡」

「そうは言うけど、私ってそんなに可愛いの? 自分では普通だと思うんだけど……」


 りんごちゃんはそう言いますが、実際は違います。整った顔立ちに、高くて綺麗な形の鼻、まつげなんかはつけまつげなんじゃないのってぐらい長いです。

 しかもおっぱい大きいですし、腰のくびれもメリハリがしっかりしていて、足は白くてすらりと長いです。

 実際美人です。なので、ペリ浜だって性欲に負けることがあります。

 仕方ないことです。


「まあ、そんなことはどうでもいいわ。ペリ浜もそろそろ家に帰った方がいいわよ」

「うん♡ 暗くなる前にお家もどるんだよ♡」


 こうして、ペリ浜とりんごちゃんはお別れしました。


 しばらくりんごちゃんはペリ浜を見送っていました。姿が見えなくなってから、自分も家に帰ります。

 でも、そのタイミングで新たな人影が現れます。


「おいりんご! なんつーことしてくれたんだ!!」


 夜死子でした。わなわな震えながら、恐怖におののいています。

 夜死子が現れた途端、りんごちゃんはため息を吐きました。


「私が何をしたっていうの」

「ロリにぺろぺろされただろが! もうお前犯罪者みたいなもんだからな……?」

「あの子あれでも私達と同じクラスにいる同級生よ」

「知っとるわ! そんなこともわからんと思って人を見下すんか? え? このゴミクズ! ゲス! カス宮うんこ!」

「カス宮うんこってそれもう私じゃなくない?」

「うっせ! もう知らんからな、お前が警察とか怒らせてもアタシ関与しねーから!」

「貴女に警察をどうこうできる力があるとは思えないけど……」

「牢屋とかに閉じ込められても助けねーぞ!?」

「いや、私バリアで無敵だから牢屋ぐらいいつでも出れるし……」

「テメーの無敵の解釈広くね?」

「でも実際できちゃうから仕方ないでしょ」

「ぐぬぬ……マジもう知らんからな!? お前が後で泣いて叫んで「たすけてください夜死子様! 私の処女と引き換えに!」って言っても犯してやらんし助けんからな!?」

「なにその交換条件……引き受ける人いないでしょ」

「ばっ、ばかにすんじゃねー! アタシならお前が望むなら引き換えてやるっちゅうねん!」

「いやよ、望むわけ無いでしょ」

「あっはい」

「ともかく、私帰るわよ。はやく帰って宿題しなきゃだし」


 こうして、りんごちゃんは一人で帰ってしまいました。

 一人残された夜死子は、がっくりと膝から崩れ落ちて、悲嘆の声とか上げます。


「ああああ……なんでうまく行かねーんだ! アタシもペリ浜がやったみてーなことさせて欲しいだけだってのによぉ……クソ、りんごの奴、女子高生の性欲なめくさってやがる。いつか絶対あいつで性欲発散してやるかんな!!」


 最終的に、夜死子は一人で勝手にやる気を取り戻し、拳をぐっと握って空を見上げます。夕焼け空はもうすぐ暗くなるとこです。


「やべ、門限ちかいわ、帰ろ」


 夜死子もあわてて家に帰ることにしました。

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