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池袋ボーイズ(大嘘)  作者: 亦塗☆さくらんぼ
第一部
1/4

その1

コメディを書いてみました♡


いみわかんないとおもいますけど、面白いと思ってるので宜しくおねがいします♪

その1




 ある日のことです。

 茨城県水戸市にあるJR線の水戸駅が、テロリストに襲撃されました。


「うわああああ! テロだ!」

「逃げちゃえ!」


 駅員とか、みんな逃げます。テロだもんね。仕方ありません。


「おらおら! 俺らテロリストだぞ! 怖いので逃げたほうがいいぞ! これからこの水戸駅は俺たちが働かずに収入を得る為の不労所得となるのだ!」


 テロリストの一人が、興奮して言いながら銃を乱射します。本物です。

 だれもが、水戸駅のいろいろな値上がりを覚悟しました。



 そんなときです!

 一人の救世主が現れます!


「待て~いっ!!!」


 バッと勢いよく現れたのは、金髪碧眼の美少女です。近くの高校の制服を着ているので、たぶん高校生でしょう。


「きさま、なにやつ!?」

「ふふふ、よくぞ聞いてくれた!」


 金髪碧眼の美少女は、テロリストに向かって名乗りを上げます。


「アタシこそが喧嘩上等最強無敗の頭脳明晰ヤンキー女子高生、夜死子だ!!!」


 ババーン!

 名乗りあげた途端、テロリストはビビります。


「夜死子って、あの!?」

「ああ、あの夜死子だ!」

「赤塚駅の階段に犬のうんちを大量に運んで消臭スプレーだけして帰っていったというあの夜死子か!!!!」

「ちが~~~う! アタシはそんなことしたことないわ!! っていうか赤塚駅使ったこと無いし!!!」

「じゃあお前普通の女子高生じゃん」


 パアンッ!

 恐れおののいていたテロリストは、あっさり態度を変えます。夜死子に向けて銃をぶっ放しました。


 しかし、そこは最強無敗の夜死子です。銃弾とか見えちゃう方なので、素早い動きで掴み取ります。

 そして、銃弾を指でつまんでクニっと曲げてから、テロリストの方へと投げ返します。


「効かないね。あとそれの修理代とかそっち持ちで」

「な、なんだこいつ……人間技じゃない! 何者だ!?」

「いや、だから夜死子なんですけど」

「夜死子なら犬のうんこを赤塚駅にばらまいたことあるはずだ!」

「なんでアタシの知らんところで変な伝説が出来上がってんの!?」


 テロリストと夜死子は仲良く談笑します。ほほえましいですね。


 そんなところに、一人の人影が近づいてきます。


「あら、夜死子じゃないの。どうしたの?」


 そう言って、夜死子に話しかけたのは黒髪赤目の和美人です。姫カットのロングヘアーが可愛くて、テロリストをとりまいていた野次馬たちからも注目されちゃってます。


「あ? なんだよ、りんごじゃねーか!」


 夜死子は嬉しそうに笑いながら、現れた和美人を迎え入れます。


 黒髪赤目の女の子の名前は、葛宮りんご。夜死子と同じ学校に通う女子高生です。


「おはよ、夜死子。それで、今日は何をやらかしたの?」

「ちげーよ! アタシじゃねえし! こいつらが水戸駅を占拠したとかいうから、ちょっと懲らしめてやろうと思っただけだし!」

「あらそうなの」


 りんごはあっさりと夜死子の話を信じます。


「えっと、テロリストさんですか?」

「ん? ああ、そうだ俺たちはテロリストだ。銃とか撃つから危ないぞ、近寄らない法が良い」

「あ、これは親切にどうも」


 テロリストとりんごはお互いにぺこぺこお辞儀します。


「で、相談なんですが、私これから家に帰りたいので、水戸駅の方を使わせてもらいたいのですが」

「そうはいかん! 水戸駅は俺らが占拠しているのだ! そうやすやすと女子高生に使わせたとあっては沽券にかかわる! テロリストの名が泣くぞ!」


 どうやら、テロリストは水戸駅つかわせてくれないようです。


「そこをなんとか!」


 りんごはテロリストに頼み込みます。が、テロリストは要求を一切飲みません。そういうもんなのです。


「ええい、うるさい!」


 ついにテロリストは、りんごの頭に銃口を突き付け、引き金を引きました。


 パアン!


 ……しかし、何も起こりません。


「ど、どういうことだ……」

「ふふふ、無駄だぜテロリスト。何しろアタシのマブダチ葛宮りんごはなぁ、無敵バリアを張っているのだ! 銃弾なんか喰らったってダメージも受けねえぜ!」

「な、なんだってぇ!?」


 無敵バリアという言葉にショックを受けるテロリスト。


「まあ、私の取り柄なんてそれぐらいしかないんですけどね。無敵バリアを張っている以外はごく普通の女子高生ですよ」


 照れたりんごは的外れな謙遜を始めますが、テロリストからしてみればたまったもんじゃありません。

 無敵バリアでダメージを受けない女と、飛んでくる銃弾握っちゃう女に囲まれているのです。

 命の危険ぐらい感じるってもんです。


「あ、あわわ……あわああ……」


 パニックを起こすテロリスト。目の焦点が合っていません。


「こ、こうなったら……テロリストらしく無差別に野次馬とか殺しまくってやる!」


 そして、ついにヤケになりました。夜死子とりんごが起こした騒ぎを見物に来ていた野次馬たちに、銃口を向けます。


 カチッ、と引き金が引かれます。

 しかし銃声はしません。


 そのかわり、銃口から何かがにゅるっと出てきました。

 そのにゅるっとしたものは、銃口からすっかり姿をあらわすと、人間の形になります。その姿は、ピンクの髪に緑色の瞳をした幼い女の子でした。


「おっ、ペリ浜じゃん!」

「あら、ペリ浜。そんなところにいたのね」


 夜死子とりんごは、そのにゅるっと出てきた女の子をペリ浜と呼びました。


「うん! 私ね、今日は銃弾ごっこして遊んでたんだよ♡」


 ニコニコ笑いながら、ペリ浜は言います。

 可愛らしい女の子の姿をしていますが、じつはこのペリ浜、この幼さにしてなんと夜死子とりんごの同級生、クラスメイトなのです!

 つまり、ロリ高校生です。

 野次馬たちの中にいる変態のお兄さんが興奮して前かがみになっちゃってます。


「ダメでしょペリ浜。ひとさまの銃の中に勝手に入っちゃ」

「ふえぇ、でもガチで銃持ってる人この人ぐらいしかいなかったからぁ……」

「全く、だからって銃弾ごっこする場所にしていいわけありません! あやまりなさい!」

「うん♡ わかったんだよ♡」


 素直なペリ浜は、りんごに言われるままテロリストに向き直ります。


「銃弾ごっこしてごめんなさい♪ これからは、先に銃の中に入っていいか聞いてから銃弾ごっこするんだよ♡」

「あ、あぁ……」


 テロリストは、あまりにもありえないことが目の前で起こり続けたため、ストレスのあまり気を失いました。


「あ♡ ゆるしてくれたんだよ♡」

「いや、これ倒れただけでしょう。ペリ浜のことが相当怖かったのね……」

「そんなことどーでもいいだろ。水戸駅も開放されたことだし、帰ろーぜりんご、ペリ浜」

「それもそうね。テロするぐらい危険な人だし……ここに放置しても仕方ないわよね。じゃあ帰りましょうか」

「うん♡ ペリ浜もいっしょに帰るんだよ♡」



 こうして三人は、無事なかよく常磐線に乗って自宅まで帰ったのでした。


 めでたしめでたし♪

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