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LIFE A LIVE  作者: D・A・M
First:Track Rock Today Wake Up Tomorrow
53/271

52曲目

音楽だけじゃなく、見方それぞれある事。

そういった《原点》であり心のお話です。

 それは俺にとって昔から変わらない"音楽の原点(ルーツ)"とも言えること。


 そうだ、やはり俺は『Sum41』が好きで、デリックのギターボーカルが好きだ。

 今ではアメリカ・カナダの世界的パンクバンド『Sum41』のリードヴォーカル兼ギターリストこと"デリック・ウィブリー"であり、音楽で影響を受けた人として『The Beatles』『Green Day』『NOFX』を挙げてカナダのマネージメント・プロダクション会社「Bunk Rock Music」の設立者、管理者の一人の凄い人だ。


 バンドの由来となった『Sum41』という名も、けっこう面白い歴史だ。

 なんでも夏休みの41日目にバンドメンバーが行ったワープド・ツアーで感銘を受けてそのまま音楽性を定めて結成当初からのメンバーであり、殆どの作曲をこなし、ギターボーカルをやっているという典型的なフロントマンである。


 今の世界で最もアツいバンドのフロントマン兼バンドでのギターボーカルであり、その人気の絶頂期には同じく大スターだったアヴリル・ラヴィーンと結婚し大きな注目を集めたとのことであり、組んだバンドでも上手く行き幸せの最高潮を感じるその後大スターとなれた彼が、一体それからはどのような生活を日々送っていたのかは1ファンである俺は知っている。


 有名な女性シンガーソングライターである『アヴリル・ラヴィーン』ととある理由で別れたショックからアルコール依存症になり冗談じゃなくマジで死にかけて、あの時憧れていたスターだった彼も、俺や普通の人と同様に悩み苦しんだりする一人の人間だったのだ。

 また極度のアルコール依存症に付随して、容姿も大きく変わってしまった。


 俺はそれを見たときは心を締め付けられ、ヒドク哀しんだ。

 痩せて見た目もほどよい筋肉質ながらもカッコいい見た目も、極度のアルコール依存症によって頭皮もハゲたり中年太りのような体系に変貌しているのを見たらそりゃ熱狂的な1ファンとしてはすごく傷つく。


 けれど、デリックは決して心が折れることはなかった。

 1度どん底まで落ちたのにもう1度醜い見た目を直して新しい美人妻をゲットしてからは、停滞気味だったバンドのライブ活動も頻繁に行って、ステージの方向性や魅せ方に楽曲のスタイルも、本質こそ変わらなかったがたくさん変わってまるで再誕したかのようにまた変貌してくれた。

 色々変わったものの、音楽の本質こそは変えずに貫いて今でも活躍している。


 世界でもまた"Sum41"の楽曲は認められ、日本でも爆発的な人気が上がった。

 人生の絶望に叩き付けられても、デリックと"Sum41"はまた0から再誕した。

 結成した夏休みの41日目のように、ギラギラに輝き燦々と再起を果たした。


 その生き様が、ものすごく熱くて楽しくてカッコいいと心から感じる。

 俺はその、1度は底知れぬどん底まで一気に突き落とされたのにまるで不死鳥のように返り咲き、さらなる夢と希望を持っては富と名声を手にして……今現在でもありとあらゆるジャンルを取り入れた先にある自分たちの作る音楽と必死に向き合いバンドメンバーと共に活動する"デリック・ウィブリー"の生き様が、すごく好きだった。


 現にテレキャスターも彼の影響から買ったものだ。

 彼から音楽の術を学び、自分の中に入れて、俺の楽曲にアレンジする。

 武術の心技体などにも精通してそうな手段を、彼のプレイから学んだ。


 ああ、そうか。

 俺もようやく、バンドとして彼らと同じようにステージに立てるのか。

 俺の手で、このテレキャスターと共に、バンドで同じ人々の前で演奏()れるのか。


 世界に認められたバンドがやるライブステージと文化祭ライブのステージを同じなんて言ったらバカにされることかもしれないが、才能が無く努力で積み上げた俺だってあの世界の音楽を代表となるロックバンド『The Beatles』のバンドメンバーでありシンガーソングライターでもある"ジョン・レノン"だって、みんな最初は平等のはずだろ?


 ははっ、だったらいいじゃねえか。

 俺は世界そのものと例える文化祭ライブで、"Sum41"みたくライブができる。

 そう考えれば俺の初バンドライブはさらなる活気と、熱気と、力になってくる。

 今回晴れのバンドの大舞台となる文化祭の成功が、確実のモノと思えてくる。


 ああ、そうだ。

 俺は嘘をつきたくはないし、別にそれを言ってもすぐにバレるから言える。

 俺の好きな『Sum41』は世界的に影響を与えるほど、優れたバンドじゃない。

 世界一凄いテクニックやパフォーマンスを魅せれる、凄さじゃないかもしれん。


 俺は"デリック・ウィブリー"のプレイで音楽を知り、原点にして頂点なんだ。

 たとえ世界中にもっと優れてプレイも上手いバンドのメインヴォーカル兼ギタリストが居たとしても、俺は俺の好きな音楽を知らしめてくれたデリックの作詞から生み出された歌詞と、『Sum41』という1つのグループで歌と楽器が合わさり出される音が好きなんだ。


 そんなことを『Sum41』のアルバムをMP3プレーヤーから流しながら脳裏で考えているうちに、いつのまにか睡魔が襲ってきて俺の意識がだんだんとうとうととしてくる。

 ああ、まあ少しは体力温存ってことで、眠るのもいいよな。


 だったら英気と闘志を養うために、少しだけ、眠るとする、か……。


 ……………………。


 ………………。

ご愛読まことにありがとうございます!

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