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幕切れ
死神はジリジリと距離を縮めてくる。
それに合わせて神崎も後退する。
――殺られる。確信めいたものがあった。こんな正体不明な奴、割に合わない。何とかして逃げねぇと…。
一方布津は冷静だった。もう声も聞こえない。だが余計な事も考えられなくなっていた。
…ただ目の前の敵を殲滅する。それだけ。後はどうでもいい…。
もう一歩踏み出した時だった。
「…グウッ!?」
強烈な頭痛。思わず膝を付く。それを見た敵が背を向け走り出す。
…逃亡?
「マ、テェェェ…!」
走る激痛。意識を保つのもやっとだった。
立ち上がる。視界が歪む。不意にブラックアウト。
布津は意識を手放した。




