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『TLS 第一話』  作者: 黒田純能介
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発端


ヒュオオ…


昼間とはいえ、風の吹きすさぶ冬の寒さの中、二人の男が対峙していた。


「今度はアンタか。うっとおしいんだよね、あのくらいで」


スーツの男が掃き捨てるように目の前の男に言った。


目の前の黒い作業着の男は滲む殺気を隠す事も無く、手に持っていた段平の刀身を露わにした。対するスーツの男は丸腰だ。だが男は臆さず言った。


「おーおー。いきがるねぇ。三下が」


その言葉が合図だったかの様に、作業着の男は咆哮をあげながら段平を構え突進していった…!


スーツの男は身動ぎ一つしない。むしろ口許に笑みを浮かべている。


「おせぇよ」


半身を捻り、段平の切先を躱すと同時に腹部へ膝。くの字に身体を折った所に首筋へ必殺の手刀一閃。


『ゴキッ』


決着の付いた音だった。作業着の男は白目を剥くと、そのまま前のめりに崩れ落ちた。


「フン、他愛の無い…」


スーツの男は踵を返すと、音も無く去って行った…。

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