氷の魔剣ハースニール!
「想定外だな、だが面白い」
ミフネがニヤリと笑う
「ミフネ! こいつは悪魔よ! アークデーモンなのよ!」
アーリンが叫ぶ
ハンターディーンはアゴに手をやり考える
(アークデーモンが仲間になれば心強い、しかしその場合はセシル達を敵にまわす……いや、アーリンもか……)
「あなたを仲間にして私達になんのメリットがあるのかしら?」
「ハンターディーン! 貴女まで何を言ってるのよ! 私達はコイツを倒すために来たんでしょ?」
「悪魔の戯れ言に惑わされないでくれ!」
セシルは必死だ
一同がミフネを見る。
「俺もハンターディーンと同じことを聞くよ、あんたを仲間にして何か良いことがあるのかい?」
ミフネが真村正!の柄に手をやり尋ねる、答えによっては抜きかねない
「マジックアイテムだ、俺を仲間にしてくれたらマジックアイテムをやるよ、2度と手に入らないものだ」
「マジックアイテム?」
ミフネが興味を示す
「どんなマジックアイテムなの? 1つだけ?」
ハンターディーンが聞く、もし1つしかないのならミフネが取り上げて終わってしまうだろう
「1つだけだ、魔法の剣をやるよ」
ミフネとハンターディーンが興味を無くす、ミフネは妖刀、真村正!があるしハンターディーンは剣を振る力が無い
「一応聞くわね、どんな剣なの? 名のある剣?」
ハンターディーンはすでに心を決めている、オルテガを倒すつもりだ
オルテガはミフネとハンターディーンの殺意を感じた
「ふふっ、この状況を一変するほどの大物だよ、その名は……」
ーーその名は?ーー
一同が聞く
「氷の魔剣ハースニール!だ!」
場の雰囲気が一変した。