オルテガ
___館内___
「本来なら叩き出す処だが6英雄なら話は別だ」
脂ぎった中年太りの男だ
「私はこの町の領主オルテガだ、歓迎するよ」
長テーブルの正面にオルテガ、オルテガを正面に見て左側にセシル以下の自警団、右側にミフネ一行。
メイドが次々と料理を運んでくる
「急だったのでろくな料理がないのだが簡便してくれ」
「ごちそうだ!」
ジークフリートの口からツーっと涎が垂れる
ーーーー
ハンターディーンは香ばしい肉を食べながら考える
(自警団って言ってるけどオルテガの傭兵ね、なら雇い主の悪事には無力ね)
「最近良からぬ噂を耳にします」
アーリンが切り出す
「良からぬ噂?」
オルテガが耳に手をやり聞き返す
アーリンの代わりにハンターディーンが話す
「はい、若くて綺麗な娘が5人行方不明になっています」
「ふむふむ……それは可哀想に……人さらいか?」
オルテガがセシルに振る
「調べた限りではそうです」
「ほおう……調べたとな?」
「はい……」
「どこにさらわれたかは分からない?」
アーリンが身を乗り出す
「分かっている……」
ーーーえっ?ーーー
一同がセシルを見る
ゆっくりゆっくりとセシルが立ち上がる
「君達、力を貸してくれ」
静かにミフネを見る
「セシル! 何事だ?」
驚くオルテガに向かってセシルがブロードソードを抜く
「5人目でようやく分かったんだ、チャンスを待ってたんだ」
オルテガがセシルから離れる
「おい、お前ら、この無礼者を始末しろ!」
3人の自警団に命令する
「団長! どうしたんです! どうして!」
「お前達は手を出さないでくれ、もうじき分かる」
「何をしている! 早く始末しろ!」
自警団の3人は動かない、どうして良いか分からずに動けないのだ
ミフネがセシルに確認する
「オルテガは人間か?」
「いや、悪魔だ、アークデーモンだ!」
ーーー皆が驚きの声を上げるーーー
「バカなことを言うな! 私は人間だ、信じてくれ! おい! 誰でも良い、500万ゴールドやるからセシルを始末してくれ!」
誰もオルテガの言うことを聞かない、日頃の行いか人望か? いや、人ではない………
「くそっ!」
オルテガはセシルの言うようにアークデーモンだ、自警団と冒険者8人くらいは分けもなくなく全滅できる、しかし……
オルテガはチラリとミフネを見る
(忌々しい(いまいましい)……こいつさえいなければ……)
そう、こいつさえ居なければ皆殺しにできるのにとオルテガは思った
「白状しよう……私はアークデーモンだ」
バリバリッと服が敗れる、オルテガの体が大きくなる、しかし何メートルもある訳ではない、2メートル未満だろう
オルテガはニヒルな雰囲気のアークデーモンに変身していた、頭には猛牛のような大きな角が生えている、体は青白く、そしていつのまにか炎の鞭を持っていた
アークデーモンのオルテガがミフネを見る
「ヘソの洞窟の6英雄のミフネよ、俺を仲間にしてくれないか?」
以外な申し出であった。