賢者の石
ジークフリートが前に出る、上段に振り上げ勢い良く振り下ろす、セシルが紙一重でよけた……
ように見えたのだがジークフリートの魔法の剣は軽くて予想以上の速さで振り下ろされた
ザクッ__
セシルの右手がブロードソードごと肩口から切り落とされた
「うああーー」
セシルは倒れてのたうち回る
「命だけは助けてやる、往生せいよ」
辻褄の合わない謎の言葉をセシルに投げかける
のたうち回るセシルを残して5人はミッドナルドへ向かうのだった
__ミッドナルド、紅の翼亭__
「マスター、シーフとプリーストのスキルを持ってる人いないかしら?」
ハンターディーンが尋ねる
「赤き賢者ハンターディーンよ、普通のシーフならいるがね……」
ハンターディーンはパーティの構成を考えてシーフとプリーストを兼ね備えた者がいないかと思った
前衛はミフネ、ジークフリート、アーリンだ、ジークフリートとアーリンは神の加護により傷を癒す事ができる、しかし前衛ゆえに戦闘中は祈る暇が無い
後衛はハンターディーンとオルテガだ、オルテガの炎の鞭は後衛からでも敵を攻撃できる、アークデーモンはいくつかの攻撃呪文も唱える事ができるはずだ
是非とも戦闘中に神の加護が欲しいし、洞窟などでの捜索ではシーフが必要と思われた
「普通のシーフか、うーん」
ハンターディーンは考える
(普通のシーフならその辺に掃いて捨てるほどいるわね……もう少し探してみよう)
「マスターありがとう、その人には興味ないわ」
「あそこのテーブルにいる奴らお前の仲間だろ?」
振り向くとそこにはシーフのロンがいた
「久しぶりねロン、元気にしてる?」
「元気も何もまた宝の洞窟にモンスターが住みついてね……くそっ、あれだけカモフラージュしたのに!」
「そうなの、それはご愁傷さま」
「仲間を探してるんならなってあげても良いぜ」
「私とは2度と組まないって言ってなかった?」
「人の心は変わって行くのさ」
「悪いけどシーフは欲しいんだけど神の加護も欲しいのよ」
「回復の力が欲しいんだろ? ほら、これは賢者の石だ!」
シーフのロンがニヤリと笑って手のひらに乗った石ころを見せた。




