さあ勝つのはどっちだ!
結局、氷の魔剣ハースニール!も聖剣エクスキャリバーもお目にかかれなかった
__ミッドナルドへの帰りの山道__
無いものは仕方がない、前に進むだけだ
ーーガサゴソーー
草が音を立てて揺れる、草陰からわんさか山賊が沸いて出る
「ファイアーボール」
ハンターディーンがいきなり呪文をぶつける、先制攻撃だ
ドッカーーン
山が燃える
累々と屍の山ができた。
「いきなりなの? 何者かも分からないのに」
アーリンがやや抗議めいて尋ねる
「草陰に隠れていて、見た目もどう見ても山賊、やるかやられるかよ」
「ハンターディーンは頼りになるぜ」
ジークフリートが得意げだ
「悪魔だな」
オルテガが呟く
「こんなやり方は……」
セシルは納得いかない様子だ
「おい、ウソつき野郎! 今なんて言った!」
オルテガの呟きは聞こえなかったがセシルの声は聞こえた
「なにがウソつき野郎だ! この野郎!」
ジークフリートとセシルが言い合いになる
ハンターディーンは考える
(ジークフリートはいつも私の味方をしてくれる、セシルは上級職のロードではあるがチームワークを乱すのなら……)
ミフネほどの者ならば多少ワンマンプレイをしようがガマンもする、しかしたかだか自警団の団長をしていたロードがこれでは……
先が思いやられるのだ。
「2人ともそんなに言うのならやり合ったら? 私は止めないわ」
「俺も止めないよ」
ミフネだ
アーリンとオルテガは沈黙だ
「やってやるぜ、覚悟しな!」
ジークフリートがそう言って魔法の剣を抜く
「望むところだ豚野郎!」
セシルもブロードソードを抜く
ジリジリとジークフリートが詰め寄る
ジリジリとセシルが後ずさる
さあ勝つのはどっちだ!




