エピローグ
6人の勇者が洞窟の最深部にたどり着く
「やっと……やっとここまで来たか……どれ程の犠牲を……どれ程の……」
先頭のロードが溜め息混じりに呟く。
リーダーのロード、重装備に身を包み魔法の剣を装備している。
前衛のファイター、身長は優に2メートルを越え筋肉の塊である。
同じく前衛のファイター、先ほどの戦士よりは力で劣るがスピードでは勝る。
後衛のシーフ、無駄な肉など何もない。
こちらも後衛のプリースト、パーティの回復の要だ。
最後はメイジ、この女なしではここまでたどり着けなかったであろう。
全員人間でメイジ以外は男だ。
「これが例の扉か」
ロードが魔法のカギを差し込む。
カチャリと音がする。
6人が中へ入るとそこには大きなホワイトドラゴンが地響きのようなイビキを立てて眠っていた。
そおっと近づく、あわよくば先制攻撃をするつもりだった。
ーーしかしーー
ドラゴンは薄めを開けて待っていた。
大きく息を吸い込んで
「ブフォォォーー」
白く輝く息をパーティーに吹きかける。
あらかじめプリーストがブレスを弱める呪文を唱えていた。
だが……
そこには5人の氷柱ができていた。
ノッシノッシとホワイトドラゴンがやってきてそれを砕けさせた、メイジ以外は……