ゴジャラ来襲!!ゴジャラはなぜ毎回日本に来るのか?その理由がゴジャラの口から語られた!
「総理!ゴジャラが東京湾に現れました!」
「え?また来たの、なんでいつも日本なんだよ、たまには他の国に行っても良くないか?」
「はあ、近頃ではアメリカにも行ってるようですが」
「ああ確かに行ってるけど回数が違うだろ回数が!」
「総理、とりあえずマスコミにコメントを出さないといけませんが、どう致しますか?」
「そうだな、官房長官から遺憾の意を言わせておけ」
「お言葉ですがゴジャラに遺憾の意を言いましても理解出来ないのではないでしょうか?」
「なんで君にそんな事がわかるんだ、理解するかもしれないだろ」
「はあ、わかりました、では遺憾の意を言うように伝えて来ます」
「それにしてもなんでいつも我が国なんだ!」
「やはり、軍隊がないからでしょうか」
「何を言っているんだ!我が自衛隊は軍隊ではないが装備、練度、意識を持ってして他国に引けは取らないぞ」
「そりゃ防衛大臣はそう思われるでしょうが…」
「まあまあ財務大臣も防衛大臣も冷静になりなさい」
「失礼ながら私防衛大臣が思いますに総理や副総理や官房長官の決断がいつも遅く何をするにも後手後手になって来たからじゃないですか?」
「なんだと私の決断が、いつ遅かったと言うんだ」
「この非常時に内輪揉めをしてどうするんですか?」
「これは官房長官、マスコミへのコメントは終わりましたか?」
「はあ今終わってまっすぐこちらに来ましたが…ゴジャラへの遺憾の意を申しました時にマスコミから失笑のようなものが聞こえて来ました、総理あれで良かったのでしょうか?」
「良いんだよ、とにかく遺憾の意を言う事が大切なんだ!」
「総理!ゴジャラが上陸してこちらに向かって来ます」
「防衛大臣、同盟国アメリカと協力してゴジャラをやっつけてくれ」
「まあ総理がそう言うならやりますけどアメリカも良い顔しないですよ、毎回毎回俺たち頼みでゴジャラがアメリカに来た時は知らん顔しているくせに、みたいな皮肉を言われるんですよねえ」
「ぐちぐち言わずに早く行け」
「はいはい、行きますよ、しかしゴジャラって動物でしょ?我が自衛隊が相手するのも筋が違う気もするんですがねえ」
「いいから早くいけよ」
「はいはい」
「しかし本当になぜ毎回我が国なんだ、お隣の三国も似たような建物とか食料とかあるだろうに!」
「やはり後手後手にまわっているのが…」
「何?貴様まで私をバカにするのか」
「いえ総理の決断の早さは素晴らしいですが過去の総理大臣が後手後手にまわっていたのは否めないのではないでしょうか?」
「なるほどそうだな、よしヘリコプターを用意しろ」
「総理、どうなされるおつもりで?」
「ゴジャラに私が過去の総理とは違う事を教えに行く」
「え?教えに?」
「そうだ、拡声器でゴジャラにその事を伝えるのだ」
「総理自らですか?そのような重大な案件は自衛隊幹部連中と話し合って決めませんとダメですよ」
「馬鹿野郎、そんな考えだから後手後手にまわってしまうんだよ、早くヘリコプターを用意させろ!」
「ゴジャラ聞こえるか?私は日本国総理大臣だ!」
「私は君が思うほど決断は遅くないぞ!」
「わかったら直ちに引き返しなさい!」
「返事をしろー!」
「ガオオ!」
「ガオオじゃわからん!」
「ガオ…あの…」
「なんだゴジャラ君言いたい事があるなら言ってみたまえ!」
「ガオ決断が遅いって何?」
「君は私の決断が遅いから日本国に来たんだろうが?」
「ガオ違う」
「ならなぜ毎回日本に来るんだ!?」
「ガオおもてなしの国だから」
「なーに?おもてなしの国?」
「ガオそう日本は海外から来た人に世界一親切だと聞いたから」
「そ、そうだったのか…」
「ガオでも毎回おもてなしどころか戦車や飛行機で攻撃して来る」
「わかっているのに何で何回も来るんだ!」
「ガオ今度こそ大丈夫かなと思って来ている」
「なるほどなあ、それはすまなかったな、でもそれは君のせいでもあるんだぞ」
「ガオどうして?」
「パスポートだ!君は毎回パスポートを提示せずに入ってくるだろ?」
「ガオ、パスポート?」
「そうだ、今から私の部下を行かせるから君は一回自国に帰ってパスポートを作成した上でまた来たまえ」
「ガオわかった」
「よし、今度来る時は港でパスポートを提示しなさい、そしてテレビスタッフに日本のどこが好きかとか聞かれるから、四季のあるところだとかお寿司やお菓子が美味しいところだとか言いなさい、その後秋葉原に行って家電製品や薬品や抹茶菓子を爆買いしなさい」
「ガオうん」
「よし、では今回は帰りなさい」
「ガオ親切にありがとう、今回は帰ります」
「じゃあ元気でな」
「総理どうやってゴジャラを追い返したのですか?」
「何事も心を持って話し合えば通じるものだよ」
「さすが総理大臣!」
それから数ヶ月後
「総理、総理、起きて下さい、緊急事態です」
「どうした?」
「百頭近くのゴジャラが現れました」
「なに?パスポートをそんなに発行したのか?」
「いえ、おそらく偽造したのだと思いますが本物だと言い張りながら秋葉原へと向かっています」
「もう東京は壊滅状態です…」
「………」