94 トーナメント組み合わせ
早く第三章に行きたいので、少し展開を早く進めたいと思います。
何かこういう話をしてほしいというリクエストがあったら、なるべく答えるようにしていきます。
俺がヘルスーナ魔法学院に入学してから二年がたち、俺も今や最終学年である三年生だ。
これまでのテストは、楓とスミレがまだ新しい魔法になれていなかったため、いい成績を残せなかったが、この最終学年の卒業試験には間に合うはずだ。ちなみに、この卒業試験の内容は、トーナメントと論文だ。
卒業試験は、魔術師協会の上役も来る一大イベントなので、はっきり言ってこれまでの試験は無駄だったと言える。
「と、いうわけでお前らも頑張れよ。」
俺は教室で一年のころから同じ担任の冬也先生だ。彼は卒業試験について説明を終えたところで、俺達に激励を送った。
「じゃ、解散。」
冬也先生がそう言って、俺達はそれぞれ取っている授業の教室に向かっていった。俺がとっているのは、東洋魔術だ。
「よお。椎名。」
俺が教室に入ると、一馬がニヤニヤしながら俺に話しかけてきた。
「なに?」
俺無視すると後が面倒なので、一応受け答えをする。
「お前、今までの成績が悪すぎるから、卒業試験でいい点とらないと進級できないんだって?」
「そうだけど?」
「まじか!?じゃあ、お前卒業できないじゃん!」
一馬は俺をバカにしたように笑う。いや、実際バカにしているのか。
「は?何言ってんの?卒業試験でいい成績残せばいいんでしょ?」
俺の言葉に、一馬の笑みは一層深まる。
「ああ、そうだな。だが、お前らの場合トーナメントは優勝、論文はA評価じゃないといけないんだってな?」
そう、俺のチームは、俺以外の三人の調整のためこの三年間過ごしたため、ろくな成績を収めておらず、正に崖っぷちだった。
「そんな簡単なことで卒業できるなんて、この学校も優しいな。」
俺は、勝ち誇った表情をしている一馬に向かって言い放つ。
「何?」
その瞬間、一馬の声に明らかな怒りが混ざった。
「俺のチームを倒せると思っているのか?」
一馬は自身のチームに絶対の自信を持っている。何せ、俺を除いた学年のトップ四人で組んだチームだ。ああ、勿論紫音達も抜いてある。そのチームは個人の実力は勿論のこと、バランスも良く、一年生のころから三年の先輩を圧倒するだけの実力を持っていた。
それに対し、俺のチームは表向きには俺以外のメンツは全員落ちこぼれなのだ。
「試験はあくまでチーム戦なんだ。君個人のワンマンプレーは認められない。」
「ああ、わかっているさ。だから、第一回戦は俺は戦わない。」
俺の宣言に、教室内がざわめく。
「勝ちを捨てたのか。」
一馬はこちらをにらみながらそう言った。
「いや・・・・・。」
俺は、一馬の目をまっすぐに見据えて宣言する。
「俺が出るまでもないってことさ。」
俺の一言に、教室のざわめきが一層大きくなる。
「あの三人に何ができるっていうんだ?」
一馬は訝し気に眉をしかめる。
「敵に情報を与えるバカがどこにいる。まあ、もし知ったとしても対策なんてできないがな。」
俺はそう言って、一馬をあざけるように笑う。
一馬はその後も何回か質問をしてきたが、俺はそのすべてを無視した。
そして、数日後トーナメントの組み合わせが発表された。
「面白い。」
そのトーナメント表によると、俺達の対戦相手は一条家。陰陽の総本山とでもいうべき家だ。
その次男が所属しているチームなのだが、一馬ほどではないがかなりの使い手だ。
「当日が楽しみだ。」
俺は、悪い笑みを浮かべながらその場を後にしたのだった。
感想待ってます!




