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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第二章 シナーラ
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74 面接

 俺が公安特務殲滅部隊『悪楼』に入った--正式にはまだだが--日、ホテルに帰ると起きていた雪姉に大泣きされ、もう黙って何処にもいかないでと懇願されたりと、予想外のことは起こったが、俺たちは普通の日常に戻った。


 いや、俺たちにするともうそれは普通ではないか。


 優ちゃん達が死んでしまったため、俺たちの日常は普通とは言えない。


 しかしそれも俺たちにとってはだ。ほかの普通に生きている人間にとっては、優ちゃん達が死んだことはただの放火による死としてしかとらえられない。


 まあ、そんなことはどうでもいい。


 俺は今日、友達が励ますために家で夕飯をご馳走してくれると嘘をつき、あるところまで来ている。


 ちなみに俺たちはまだ新居が決まっていないため、まだホテルに住んでいる。


 それは置いといて、俺が今どこにいるかというと、警視庁の一室に、先日の男--龍川というらしい--とその上司らしき男と対面している。


 雰囲気はそのまま面接といった感じだ。


 「この少年かね?」


 「はい。」


 龍川は訝し気に聞いた上司の質問に、真顔で答える。


 「まだ、小学一年生ぐらいじゃないか。」


 スパン!


 「いま、なんて言った?」


 俺は龍川の上司らしき男が言葉を終えるとほぼ同時に収納から布都御魂を取り出し、上司の前にあった机を両断する。


 「俺は小四だ!」


 俺は上司の答えを聞かずに吠える。


 「どこを見たら俺が小学一年生に見えるんだ!」


 「どこって、身長?」


 龍川が俺の頭からつま先までを見たから言う。


 「俺の身長は平均だ!」


 「平均?何の?」


 俺は龍川の質問に少し言いよどむ。


 「…女子の。」


 俺の消え入りそうなほど小さな声は龍川に届いたらしい。次の瞬間、龍川は大爆笑し始めた。


 「ブ、ハハ八ハハハ!そうか。女子の平均身長か!」


 龍川はその後十分笑い続けた後、唐突に笑うのをやめた。


 「こんなやつですが、この間の獄炎組の事務所襲撃任務。あれ、俺らがやったって報告しましたが、やったのはこいつです。」


 「な!?」


 龍川の言葉に、上司の男は我に返る。


 「あれをこの少年がやったのか!?」


 信じられないと言った様子で男が問う。


 「本当だよ。」


 俺はそう言って、空間魔法を使い、俺たち三人を転移させる。


 「うわあああああ!」


 転移したのは警視庁の上空八百メートル。


 「慌てんなよ。」


 俺は重力眼を使い、俺たち三人の体を浮かせる。


 「な、な!?」


 上司は言葉になってない言葉を発する。


 「まだ足りない?」


 俺はいたずら心をくすぐられ、とっておきを披露する。


 「来い。」


 俺が指をスナップさせると、三万の武器が虚空より現れる。


 「武軍。」


 俺はもう一度指をスナップさせ、武器たちに肉体をあたえる。


 そこに、三万の武器による軍隊が出来上がった。


 「これで十分?」


 上司は俺の武軍の迫力に押され、何もできない。


 「ま、いっか。」


 俺はもう一度空間魔法を使って元居た部屋に戻る。


 「何だ?今の。」


 龍川が恐る恐る俺に問いかける。


 「何って、俺の魔法だよ。これで雇ってくれるか?」


 「いいだろう。そこまで言うなら、国のため、存分に働くがいい。わかっていると思うが、魔法が使えることも、我々の部隊のことも他言は禁止だ。」


 「わかっているさ。」


 俺はそう言って部屋を出る。


 こうして俺は金をゲットする手段を手に入れたのだった。


 しかし、金は稼がなくて手に入るのだが、それを知るのはもう少し後のことだった。

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