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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第一章 レムナット
7/148

6

 優が王都を出て、しばらく走ると、森が見えてきた。優は、その森の中に入る。


 この森だが、この国の中でも有名で、【死の森】と呼ばれていて、優たちが潜った迷宮とは比べ物にならないぐらい危険なところだ。


 もちろん優が知っているはずもなく、身を隠すためにその森に入る。


 「うああああああああああああああああああ!!!」


 優は、何度目かもわからない叫び声をあげる。


 泣き叫ぶ優は、次第にあたりに当たり散らす。


 「くそ!くそ!くそ!」


 火の玉が木々を焼き、水の波が気をなぎ倒す。


 優に周囲は次第に荒れ地と化してきた。


 もちろん、そのように大きな音を出せば魔物も寄ってくるわけで、


 「グルァー!」


 大きな、熊野魔物が魔法の雨をかいくぐり、優に襲うかかってきた。


 「ガア!」


 熊は風を手にまとい、優を切り裂こうとする。


 「うるせえ!」


 優にクマの爪が届く寸前、優が熊を一瞥し、持っていた剣を下から上へ振り上げる。それだけで、熊は絶命し、その場に倒れた。


 「グラァ!」「ギュイ!」「ゴアァ!」


 音につられたのか、熊の血に誘われたのか、魔物たちが集まってくる。


 「丁度いい。今俺は苛々してたところだ俺の。八つ当たりに付き合え!魔物ども!」


 そこから先、優は魔物を片っ端から切り殺し、焼き殺し、溺死させた。


 途中から、魔物が使っていた風魔法や、雷魔法を使い、魔物を殲滅していった。



 どれくらいの時間がたったのだろうか?優の周りが、魔物の死体で埋め尽くされたころ、魔物たちとの戦闘が終わった。


 「ヒール。」


 優は、ゴブリンヒーラーから奪った治癒魔法で自身の傷を治療する。


 (なんなんだ?この森は。ゴブリンでさえ上位種のゴブリンジェネラルや、ゴブリンソーサラーしかいない。)


 優は魔物の異常な強さに驚愕しながら、城の宮廷魔導士から奪った【収納】のスキルを使い、食べられそうな魔物の肉を収納していく。


 (これから、どうやって生きていくにせよ、まずは目先の問題、食料を確保しないと。)


 優は暴れたことで、だいぶ冷静になっていた。


 (まず、この森で食料や水を集めて、隣の大陸に渡る。隣の大陸は魔族が支配しているらしいけど、人間から追われている俺なら受け入れてくれるだろう。)


 優は自嘲気味に笑うと、その場を後にする。園香に言われたとおり、今は生きることだけを考える。


 (隣の大陸に行くってことは、海を渡るんだよな。移動手段をどうするか考えてなかったが、召喚魔法で何とかならないか?)


 優はさっき王城で殺した魔術師が持っていた、召喚魔法を試してみることにした。


 地面に魔方陣を書き、詠唱を開始する。


 「我、ユウ・ウミハラの名のもとに、いでよ我が盟友よ!」


 優がやろうと思えば、魔法陣の書き方も、詠唱も、自然と頭の中に出てきた。


 詠唱しながら魔法陣に流した魔力が、あたりに吹き荒れる。


 ドウ!


 魔法陣が目も明けられないほどに光り輝き、あたりを照らした。


 (そなたが我を呼んだのか?)


 光が収まると、そこには銀色の鱗で覆われた、一軒家と同じぐらいの大きさの、ドラゴンがいた。さらにそのドラゴンは、優の頭の中に直接語り掛けてきた。


 (おい、おぬし聞いているのか?)


 ドラゴンが再度優に問いかける。


 「あ、ああ。スマン、あまりの美しさに、言葉を失っていた。」


 優が正直にそういうと、ドラゴンが嬉しそうに羽をパタパタ…、いや、バタバタさせて、優に言った。


 (ほう、お主わかっているではないか。)


 ドラゴンは上機嫌に自分がいかに美しいか自慢してきた。


 「分かった分かった。で?お前は俺と契約してくれるのか?」


 ドラゴンは、(むう、くえないのう。)などとぼやいていたが、きりっと顔を引き締めると、威厳のある声で答えた。


 (我は龍帝ボヴァルキア。人間ごときと契約するほどやわでわないわ!と、言おうと思っとったんじゃが、正直、お主には勝てる気がせん。契約を受け入れよう。)


 最初のほうは威勢がよかったのだが、だんだん声に覇気がなくなっていった。


 「ん?でも、お前相当強いよな?ステータスがせいぜい2000程度したない俺が勝てるとは思えないのだが。」


 ちなみに、ボヴァルキアのステータスはこんな感じだ。


===============================================


名前:ボヴァルキア


性別:女


種族:古龍種エンシェントドラゴン


レベル:296


生命力:5622410/5622410


魔力:10054260/10054260


筋力:883140


敏捷:650070


防御:1063960


魔攻:1270920


魔防:1167450


運:40


スキル:竜魔法、人化、全属性魔法、無詠唱、魔力操作、竜眼


称号:千年種、龍帝、魔物の天敵、最強の龍


===============================================


 優とでは、勝負にもならない。優が勝てるのは、運だけだろう。


 するとボヴァルキアは、少しの間ポカンとした後、恐る恐る聞いてきた。


 (えーと、最後にステータスを確認したのは?)


 「数時間前だ。」


 優がそう答えると、ボヴァルキアはまたもポカンとした後、ステータスを確認するよう促してくる。


 「何だよ、確かに、いっぱい魔物倒したけど、お前ほどにステータスにはなってねー…よ…。」


 優は自分のステータスを確認して、絶句した。


 以下が、優の今のステータスである。


===============================================


名前:ユウ・ウミハラ


性別:男


種族:人間?


レベル:56


生命力:567834880/567834880


魔力:562895440/601765430


筋力:78530420


敏捷:80004280


防御:72291050


魔攻:90285560


魔防:81288305


運:6720


武術系スキル:剣術、棒術、体術、身体強化、槌術、刀術、弓術、斧術、跳躍、縮地、槍術、射撃術、盾術、天歩、投擲、ナイフ術、暗殺術、暗器術、隠密、気配遮断、気配察知、空間把握、爪術、風の爪、火の爪、水の爪、雷の爪、氷の爪、限界突破、威圧、擬態、HP回復速度上昇、MP回復速度上昇


魔法系スキル:魔力操作、魔力察知、火魔法、炎魔法、獄炎魔法、水魔法、氷魔法、氷雪魔法、風魔法、雷魔法、嵐魔法、土魔法、岩魔法、大地魔法、光魔法、聖魔法、闇魔法、暗黒魔法、治癒魔法、空間魔法、時空魔法、召喚魔法、収納、生活魔法


生産系スキル:異世界言語、鑑定、武器作成、防具作成、魔道具作成、錬成、家事、修繕、交渉、詐欺


ユニークスキル:還元、武才、魔才、魔法剣、魔剣作成、再現、絶体記憶、重力眼


称号:異世界の勇者、武の天才、魔の天才、魔物の天敵、死を呼ぶもの、破壊の権化


===============================================


体術:素手で攻撃するとき、補正。


槌術:槌を扱いやすくなる。


刀術:刀を扱いやすくなる。


斧術:斧を扱いやすくなる。


縮地:目にと留まらぬ速さで移動できる。ただし、直線でしか移動できない。


槍術:槍を扱いやすくなる。


盾術:盾を扱いやすくなる。


天歩:空中に足場を作れる。


投擲:投擲しやすくなる。


射撃術:射撃しやすくなる。


ナイフ術:ナイフを扱いやすくなる。


暗殺術:相手に気づかれずに、殺すことができる。


暗器術:暗器を扱いやすくなる。


隠密:誰にも気づかれずに行動できる。


気配遮断:気配を遮断できる。


気配察知:一定空間内に入ってきた生物の気配を察知できる。


空間把握:一定空間にあるものがすべて手に取るようにわかる。


爪術:鉤爪を扱いやすくなる。


風の爪:風の爪を纏える。


火の爪:火の爪を纏える。


水の爪:水の爪を纏える。


氷の爪:氷の爪を纏える。


雷の爪:雷の爪を纏える。


限界突破:一時的に、自身のステータスの十倍の力を発揮できる。


威圧:相手をひるませることができる。レベル差があれば、気絶させることもできる。


擬態:風景と同化できる。


再生:魔力を使って、傷を自動で回復させる。


HP回復速度上昇:生命力の回復速度が上がる。


MP回復速度上昇:魔力の回復速度が上がる。


魔力察知:一定空間内の生物が発する魔力を感知できる。


炎魔法:火魔法の上位交換。火魔法より強力な魔法が使える。


獄炎魔法:炎魔法の上位交換。炎魔法より強力な魔法を使える。


氷魔法:水魔法の上位交換。水魔法より強力な魔法が使える。


氷雪魔法:氷魔法の上位交換。氷魔法より強力な魔法が使える。


風魔法:風の魔法が使える。


雷魔法:風魔法の上位交換。風魔法より強力な魔法が使える。


嵐魔法:雷魔法の上位交換。雷魔法より強力な魔法が使える。


土魔法:土の魔法が使える。


岩魔法:土魔法の上位交換。土魔法より強力な魔法が使える。


大地魔法:岩魔法の上位交換。岩魔法より強力な魔法が使える。


光魔法:光の魔法が使える。


聖魔法:光魔法の上位交換。光魔法より強力な魔法が使える。


闇魔法:闇の魔法が使える。


暗黒魔法:闇魔法の上位交換。闇魔法より強力な魔法を使える。


治癒魔法:治癒の魔法が使える。


空間魔法:魔力によって空間を支配できる。


時空魔法:空間魔法の上位交換。空間魔法よりも強力な魔法を使える。


召喚魔法:魔法陣を書き、詠唱することで、魔物を呼び出せる。呼び出した魔物を認めさせられれば、従魔にできる。


収納:空間魔法と、時空魔法どちらも持っていなければ習得できないスキル。異空間に物を収納できる。中の時間は止まっているため、生物は入れない。


生活魔法:生活を補助する魔法を使える。


武器作成:武器を作成できる。魔力のみを使って、瞬時に作成することもできるが、普通に作った時と比べると脆くなる。


防具作成:防具を作成できる。魔力のみを使って、瞬時に作成することもできるが、普通に作った時と比べると脆くなる。


魔道具作成:魔道具を作成できる。魔力のみを使って、瞬時に作成することもできるが、普通に作った時と比べると脆くなる。


錬成:ポーションなどを作れるようになる。


家事:家事ができるようになる。


交渉:交渉がうまくできるようになる。


詐欺:相手を騙せる。


魔法剣:剣に魔法纏わせ、相手を攻撃できる。


魔剣作成:任意で魔剣を作成できる。


再現:記憶にあるものを、他のスキルを使って再現できる。(例、魔法でドラゴン。)


絶体記憶:見たもの、聞いたことすべてを記憶できる。


重力眼:魔眼の一種。重力を操作できる。


修繕:武器や防具、魔道具などの修理ができる。


魔物の天敵:魔物を一万体以上倒したものに値られる称号。魔物に対して、攻撃力二倍。


死を呼ぶもの:一分以内に、生物を百体以上殺したものに値られる称号。生物に対して攻撃力二倍。


破壊の権化:十秒以内に、自分の半径五百メートル以内のすべてのものを壊したものに値られる称号。非生物に対して攻撃力二倍。


 もはや、バケモノである。

説明が雑ですみません。


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