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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第二章 シナーラ
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65 新しい武器

 さて、学校が始まったことで俺の身の回りで色々変わったことがあった。


 大体がとるに足らないこと--寝不足になったり、あまり喋らないため詩帆以外の友達ができなかったり。--だが、一つ大きく変わったことというか、目標に達した物というかがある。


 それは、『収納』に入っている武器が持てるようになったのだ。


 『収納』に入っている武器は、俺がまだ優という名前だったころに作った物だ。


 その武器は全て異世界のレア金属でできている。


 それ故に見た目は普通の武器でも、実際の重さは見た目よりもかなり重いのだ。


 俺は今までかなり体を鍛えてきたが、小学校に入ってからようやく持てるようになった。


 ちなみに、今俺は三百キロの物ぐらいなら楽に持ち上げられる。つまり『収納』に入っている武器はそれだけ重いと言うことだ。


 「俺、ステータスがリセットされてるけど雷帝持てるかな?」


 この場合、持てるとは能力を全て発揮できるかという意味である。


 それはともかく俺は雷帝を持ってみる。


 「やっぱりだめか。」


 結果はやはりと言うべきか、だめだった。


 雷帝の能力は、『雷帝』の称号、職業、二つ名がないと発揮されない。今の俺にはそのどれもないのだから、当然と言えば当然だ。


 「申し訳ありません。」


 武軍として呼んだ雷帝も、申し訳なさそうに頭を下げてきた。


 「いや、いい。ほかにも使える武器はあるし、武軍として戦うと言う手段もある。」


 雷帝だが、武軍として幽霊の体でなら能力を発揮できた。


 「はい。そうさせていただきます。」


 俺は雷帝を『収納』にしまい、今後使う武器を検討し始める。


 「こいつで良いか。」


 そう言って俺が取り出したのは、龍人の村で作った一振りだ。


 詳細はこちら。


===============================================


銘:布都御魂ふつのみたま


能力:超再生、切れ味強化


説明:この刀を持てば、どんな傷でもすぐに癒える。呪いなども解くことができる。


==============================================


 雷帝とまではいかないが、この刀もなかなかに強い。


 それに、いま俺はちょっとした傷ですぐに死ぬ普通の人間だ。


 傷を回復する刀はありがたい。まあ、その分魔力は食うのだが。


 「よろしく頼むぞ。」


 俺は布都御魂に話しかける。


 「はい、お任せください。」


 俺は布都御魂を『収納』にしまうと、部屋の外に出た。


 ついでに言っておくと、俺がいたのは俺が作った空間の中だ。


 「ああ、明日また授業で寝るか。」


 勿論、異空間に入るところを見らるわけにはいかないので、今は夜中だ。


 俺は時計を見て、明日の授業中に寝ることを決めた。


 先生も俺が授業を聞かなくても内容を把握していることが分かったため、最近は寝ていても怒られることはない。


 まあ、諦めたともいうが。


 そうして俺は眠りについたのだった。

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