61 学校
今日は短いです。
っていうか今後二章は比較的短い話が続くかもしれません。
今日は学校に行く日だ。
あの日俺を慰めてくれた少女は浜野雪というらしい。
俺より七歳年上で、ちょうど今中学生だ。
あの孤児院には俺を含めて八人の子供がいる。
一番上から雪、中二の弥生一成(男)、同じく中二の鈴巳遥(女)、小六の南橋由恵(女)、小四の桂百花(女)、そして俺と一緒の小一の、原田真弘(男)、小鳥遊真央に俺で八人だ。
俺はこの二年間で孤児院の人たちなら恐れずに済むようになった。
最初のほうは誰が話しかけても体を震わせているだけだったが、今は普通に会話できる。
しかし学校という物は孤児院の子供たち以外の子供もいると言うことだ。俺はいまだに孤児院の人間以外の者に恐怖を覚えてしまう。
「学校だー!」
真央が校門をくぐると手を高く掲げて言い放った。
「ま、真央!やめなよ!」
俺と真弘は必死に真央を止める。
「なんで?二人も学校楽しみだったでしょ?」
真央はそう言って昇降口まで走っていった。
「あ、待て!」
「真弘、いつものことだよ。」
俺は諦めてそういう。
真央は好奇心旺盛で、すぐにどこかに行ってしまう。
俺たちは真央を追って学校の中に入っていった。
観想ください!




