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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第一章 レムナット
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昨日は学校の課題があって、投稿できませんでした。すいません。

 やっと里の龍人たち全員分の武器を作り終えた頃、グローリア王国王都、王城の会議室の一つでは密談が行われていた。


 「皆様、よくぞ集まってくれました。」


 そう言ったのはこの国の王女、クレアだ。クレアは立ち上がり、みんなが来ていることを確認する。この部屋には大きな机が一つ置いてあり、その机を囲むように各種族の長たちが着席していた。エルフ、ドワーフ、獣人の各種の長、小人族ホビット、更にヴァンパイアや龍など、モンスターと呼ばれる者たちまで。多種多様な種族、魔物までこの場に集まっている。


 「今日お集まりいただいたのは他でもありません。あの男のことです。」


 クレアがそう切り出すと、ここに出席したものは皆分かっていたのか、なんの反応もしなかった。


 「我々この世界に住まう物全員が戦わないと勝てないほどにその男は強いのか?」


 獣人族の一人が吐き捨てるように言う。


 「それは神の方々からもう聞いたのでは?」


 クレアはにっこりと笑ってそう言った。


 「ちっ!ああ、聞いてるよ。」


 獣人の男はまだ何か言いたげだったが、クレアが神の名前を出したことで引き下がった。さすがにプライドが高いと言われている獣人族でも、神に逆らおうとする者はいないようだ。


 「ええ、彼はあなたたちが一致団結しないと勝てないでしょう。」


 その時、何処からか声が聞こえた。


 「!?誰!?」


 クレアを含め、部屋にいる全員が立ち上がり、警戒する。


 「そんなに警戒しないで。私はハーク。一応神の末席に入るものよ。」


 部屋の者たちが警戒する中、何処からか現れた女性は背中に羽が付いており、神々しいオーラを放っていた。


 そのうち誰からかわからないが、一人、また一人とその女性に跪いていく。


 「頭を上げなさい。」


 女性、いや天使の言葉で、全員が頭を上げる。


 「あなたたちが強いことも、他の種族が嫌いなことも分かっているわ。でも、あの男は絶対に殺さないとダメ。」


 天使は一回大きく息を吸い、言葉を続ける。


 「三百年前世界を滅ぼさんとした邪神カミール、その眷属なのだから。」


 天使がそういうと、場が騒然となった。


 「かの邪神の…。」


 「眷属だと。」


 「ありえない。」


 様々な言葉が交差する中、天使が一括した。


 「静まりなさい!」


 鶴の一声とはまさにこのことだろう。天使が声を上げると、途端に会議室内が静まり返る。


 「邪神の封印は強固でしたが、邪神がその封印にあらがい、かの男がそれを発見、眷属となりました。これはすでにわれわれが確認した確定事項です。」


 会議室は時間が止まったのかと錯覚してしまうほど静まり返っていた。


 ここにいる各種族の長は、三百年前の戦争を実際に経験したか、その戦争のことを先代や先々代から聞かされていたため、カシムという男はともかく、邪神の力はよく知っていた。


 最初に沈黙を破ったのは魔物たちだった。


 「我々魔物は世界中の同士を集め、かの男の包囲をしよう。」


 ヴァンパイアの王がそういうと、龍の王も負けじと発言する。


 「私たちは少しですが龍神たちと交流があります。聞けばかの男は龍人の里では治療師をしているとか適当な病人を見繕って、治療の名目でかの男を里の外におびき出し、そのすきに邪神が作りし種族を叩くべきかと。」


 「何故だ?」


 龍の長の言葉に、他種族の長が疑問を呈した。


 「かの男は、龍人たちに武器を作り、そのせいで龍人どもの戦闘能力が上がっています。かの男に加え、三万の龍人族を相手にするのは我々とて難しいでしょう。」


 龍の長の言葉に、他種族の長たちは納得した。


 「ならば我々ドワーフは人数分の武器を提供しよう。急いでで作ることになるから質は悪いだろうがな。」


 「我々エルフは魔道具を提供しましょう。性能は期待しないでください。」


 「我々人族はその材料と兵の提供をしよう。」


 「我々小人族は人族の補佐を。」


 「では一か月後に龍人族の里へ侵攻します。それまでに準備を整えてくださいね。」


 天使はそう言って、どこかに消えてしまった。


 ここにゴーリアの全種族が一つになり、分かりあうことができた。………カシムという共通の敵を得ることによって。

おや?なんか不穏な動きをしている方々が……。

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