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ついに五十話だー!
応援してくださった方、読んでくれた方ありがとうございます!
「子供を産んだ?お前が?」
「はい。」
カシムが今話しているのは武器の『雷帝』だ。今朝、『雷帝』が自分の意志で霊化してカシムを起こしたのだ。そして少女の霊(武軍の霊だとは分かっていた。)を紹介した。『雷帝』曰くその少女の武兵は『雷帝』の子供らしい。
「で?何でこいつは生まれたんだ?」
「恐らく私が神金によって力が上がったからでしょう。神金によって、あなたの神の力つまり生命神としての力を得て、子供が産まれたのだと思います。」
『雷帝』のこの推測は正解だ。カシムが作った神金には、生命神としての生命を作る力が宿り、それが『雷帝』が子供を産んだ理由になった。
「とりあえず分かった。で、お前は俺の武軍の一人ってことで良いんだな?」
「はい。そのにんしきでかまいません。」
少女の武兵はしたっ足らずの口でそう答える。
「君の能力を見せてね?」
「はい!」
カシムは少女の許可を取ると、能力を確認する。
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銘:炎皇
能力:
説明:武器、『雷帝』を装備した場合。切れ味二百三十倍。更に火系統魔法の消費魔力百パーセント減。その他の属性魔法も消費魔力八十パーセント減。自己再生と障壁を常時展開する。
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「は?」
「どうしました?」
「お前、能力凄すぎだろ。」
炎皇は恥ずかしそうに笑う。
「お母さんとほぼ一緒ですから!」
カシムは色々と言いたいことがあったが、全てのみこんで炎皇の頭をなでた。
「ああ、お前はすごいな。」
カシムは雷帝に目で不満を訴えた後、雷帝と炎皇を収納にしまった。
武兵は武軍の兵士の総称です。




