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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第一章 レムナット
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4

今日カナダのは、これで最後です。


自分はカナダに住んでいるので、所々前書きや後書きで変なことを言うかもしれません。よろしくお願いします。

 朝が来た。


 (こんな憂鬱な朝は久しぶりだ。)


 優が心の中で愚痴っていると、いつの間にか、集合場所である門の前まで来ていた。


 今日の予定は、みんなで馬車に乗り、迷宮に行き、そこで魔物を倒し、各自のレベルアップを図る。


 優たちには、各々特異な武器が配られている。優は、スキルを持っているので、剣を支給された。


 「お、優、起きたのか。」


 クラスメイトの一人が話しかけてきたが、優は名前が思い出せない。


 「ああ、まあな。」


 しかし優は、そんなことはおくびにも出さずに、そう返した。


 「注目!」


 他数名のクラスメイト達と話していると、暑苦しい声が聞こえてきた。


 「お!優、起きたのか!あの戦い、実に見事だったぞ!」


 無様に負けたはずなのに、ユーリがそう言ってくる。


 なんでも、ほかの生徒だと、ユーリの動きすら見えないため、一回も剣を交えられないのだとか。


 なんとか、勇人がユーリの初激を受け止めたが、それが限界だったとか。


 つまり、このクラスで、ユーリと数合でも打ち合えたのは優だけらしい。


 剣なしの格闘戦なら、園香がいい線いっていたらしいのだが、あと一歩届かなかったらしい。


 (どんなステータスしてんだあの人!?)


 優は、こっそり園香に鑑定をかけてみた。


===============================================


名前:武田園香


性別:女


レベル:1


生命力:2000/2000


魔力:50/50


筋力:700


敏捷:60


防御:40


魔攻:10


魔防:25


運:50


スキル:異世界言語、剛腕


称号:異世界の勇者、まごうことなき脳筋


===============================================


 剛腕:発動すれば、筋力が上がる。


 まごうことなき脳筋:筋力に、プラス500。筋力のステータスが上がりやすくなる。


 優は、見なかったことにした。


 優が、叔母のあまりにも偏ったステータスに、言葉を失っているうちに、迷宮についたようだ。


 「それでは、訓練を始める!この訓練は、4人一組のグループを作り、そのグループで、迷宮に潜ってもらう!グループ決めは、こちらでさせてもらったので、発表する。」


 こうして、優はこの世界に来てから二日目(優の体感)で、迷宮に潜ることになった。


 ちなみに、優のグループは、園香、勇人、それと、魔法使いの女子生徒だ。これといった特徴はないが、どこか美しさを感じる容姿をしている。


 「よし、行くか。」


 勇人の掛け声で、迷宮探索を開始する。


 しばらく歩くと、魔物に遭遇した。


 醜い容姿、低い背丈、緑色の肌。おそらく、ゴブリンだろう。武器も石でできた棒しかもっていない。


 (鑑定。)


 優は、とりあえず鑑定をかけてみる。


===============================================


名前:


性別:オス


種族:ゴブリン


レベル:5


生命力:400/400


魔力:10/10


筋力:100


敏捷:20


防御:50


魔攻:5


魔防:27


運:10


スキル:棒術


種族スキル:異種族繁殖


称号:


===============================================


 棒術:棒を扱いやすくなる。


 異種族繁殖:ほかの種族とでも繁殖できる。


 ステータスと、その詳細を見て胸糞が悪くなった優は、瞬時にゴブリンに近づき、その首を落とした。


 「お、おまえ、今の何をどうしたんだ?」


 勇人が、恐る恐る聞いてきた。


 「ああ、今のは、身体強化で足を集中して強化して、ゴブリンに近づいて、剣で首を落としたんだ。」


 昨日寝る前に行った実験では、普通に身体強化をした場合、二倍ほどステータスになった。集中強化だと、やりようによってはその六倍。つまり、さっきの優は敏捷のステータスが大体1200あった。敏捷がせいぜい300程度しかない勇人には、優が何かをしたのはわかっても、何をしたのかはわからなかったのだろう。


 「お前のステータス今どれぐらいなんだ?」


 勇人がそんなことを聞いてくる。優は、ステータスプレートを出し、勇人に見せる。


 「お前の倍ぐらいしかなかったが、さっきの奴は、身体強化を、足だけにかけて、集中的に強化して、大体いつもの六倍の力を出したんだ。」


 優は、丁寧にさっき自分がしたことを説明したが、勇人は何も反応しない。


 「おい、聞いている…。」


 「優君、君、ステータスをあの後確認したかい?」


 優が勇人に声をかけようとすると、それを優が遮って質問してきた。


 「いや、まだだけど。」


 勇人はその答えを聞くと、無言でステータスプレートを優に返した。


 「な!?」


 そこに書いてあったステータスみた優は、思わず声を出してしまった。


===============================================


名前:ユウ・ウミハラ


性別:男


種族:人間


レベル:2


生命力:1950/1950


魔力:2200/2210


筋力:405


敏捷:430


防御:450


魔攻:515


魔防:482


運:90


スキル:異世界言語、鑑定、剣術、身体強化、棒術、異種族繁殖


ユニークスキル:還元、武才


称号:異世界の勇者、武の天才


===============================================


 これが、今の優のステータスだ。


 (なんだこれ!?て、いうかこのすきり、ゴブリンのじゃないか!?確か、俺たち勇者は、レベルが1上がるごとに、生命力と魔力は大体500、ほか運以外が100ずつ上がるんじゃなかったか?でもこれは、明らかにそれ以上上がっている。


!?まさかゴブリンのステータスか!?)


 「なるほど、だから還元か。」


 園香が、そうつぶやいた。


 「還元?」


 勇人は、首をかしげている。


 「優のユニークスキルだ。効果は確か、『還元する』だから、おそらく倒した魔物のステータスや、スキルを自便の力に還元できるのだろう。」


 「な、なるほど。」


 優のユニークスキルの全貌が明らかになった瞬間であった。


 「帰ったら、王様に報告に行くか。」


 「ああ、それがいいね。」


 優のユニークスキルの効果がわかったところで、四人は狩りを再開した。


 そのあと、優たちはゴブリンアーチャー、ゴブリンソードマン、ゴブリンメイジ、ホーンラビットなど、比較的弱い魔物を、一人十体ずつ狩っていった。


 訓練が終わった時の優のステータスは、


===============================================


名前:ユウ・ウミハラ


性別:男


種族:人間


レベル:8


生命力:12520/12520


魔力:9980/13800


筋力:2260


敏捷:2590


防御:2010


魔攻:3100


魔防:2555


運:250


スキル:異世界言語、鑑定、剣術、身体強化、棒術、魔力操作、火魔法、水魔法、跳躍、弓術


ユニークスキル:還元、武才、魔才


称号:異世界の勇者、武の天才、魔の天才


===============================================


 魔力操作:体内の魔力を自由に操れる。


 火魔法:火魔法が使える。


 水魔法:水魔法が使える。


 跳躍:ジャンプをするときに足に魔力を込めると、ジャンプ力が上がる。


 弓術:弓が扱えるようになる。


 と、なった。


 ちなみに、異種族繁殖がないのは、優が気合で消したからである。

さて、優君たったの四話で人外になってしまいましたね。

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