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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第一章 レムナット
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 『ユグドラシルの木』。数々のファンタジー作品で登場する伝説の木。カシムは今その『ユグドラシルの木』の目の前にいる。


 「本当にあった。」


 カシムは一人そう呟く。カシムがここに来たのは、ドラゴンの里に公衆浴場、つまり銭湯を作るためだ。実はカシムが先日作った風呂は、魔石に拒絶反応を示し、壊れてしまったのだ。なのでいい素材にここらあたりはないかと聞いたところ、この『ユグドラシルの木』がいいとのことなので、ここに来たのだ。


 カシムはさっと必要分の木と、ストックとして数百キロほどの木を取り、帰路に就いた。ちなみに、『ユグドラシルの木』は斬ったところからすぐに新しい枝が生えていた。さすがは再生の象徴。


 カシムは家に帰るとすぐに銭湯の作成に取り掛かった。銭湯はすぐに完成したが、魔石を作るのに苦労した。銭湯の大きな風呂桶一杯のお湯を張るには、それなりに大きい魔石でなくてはならない。しかし、そうなると火属性と水属性の比率の調整が難しくなる。カシムは五個目の魔石を作るのに失敗したとき、ブチ切れて力任せに火属性と水属性の魔力をぶち込んだ。


 成功した。


 本来このようなことをした場合、魔石はよくて粉々に砕け散り、悪くて爆発するのだが、奇跡が起きたようだ。


 「カシム様ありがとうございます!」


 カシムはお礼の言葉をほぼ全員からもらい、気分も晴れたのか、診療所に戻った。



 これはカシムは後から知ったのだが、このユグドラシルの木で作った風呂に張られたお湯は回復効果を持っており、なんでもつかるだけで大抵の傷は治るらしい。


 (あれ?俺の診療所けが人が客の大部分なんだけど?)


 超絶ピンチになったカシムであった。

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