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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第一章 レムナット
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ちょっと思いつかなくて、グダグダ&短いですが、楽しんでいただけたら幸いです。

 カシムのステータスが判明した翌日、カシムは自身の能力の確認をしていた。カシムは昨日カミールにステータスを見せた後のことを思い出して若干げんなりする。


 あの後は本当に大変だったのだ。カミールはなぜあんなことになっているか聞いてきたし、それを【還元】のせいだと言っても、全てのスキルを入手できるはずがないと言い張った。そこでユウは仮説を立てた。【還元】のスキルの説明では、『還元する』と書かれており、【還元(完全)】では、『全ての能力をかいした』と書いてあった。このことから察するに、元は相手の全てのステータスとスキルを自分の力に還元していたが、それに加えて才能なども自身の力に還元されるようになった。才能だけじゃなく、スキルをゲットしていないが、スキルを得るために得ていた経験値なども自身の力に還元している。


 カミールはカシムの仮説にようやく納得してくれた。



 それはいいとして、カシムは今、【武軍】の確認を行っていた。


 「まずは『雷帝』からやってみるかな?」


 カシムは『雷帝』を手に取り、【武軍】を発動させる。すると『雷帝』の表面に何かの文字が浮かび出てきた。


 「なんだ?!」


 カシムはとっさに『雷帝』から目を背ける。その光は目をつぶってもなおカシムの目絵を攻撃してくる。


 「何だったんだ今の光は。」


 光が収まると、カシムは『雷帝』を確認する。今『雷帝』には何かの言語が浮かび出ており、それが刀身にだけある。カシムは『雷帝』の観察を終えると作業用の机に置く。


 すると雷帝がまた輝きだした。


 「またか!?」


 カシムはとっさに目をつぶる。しかしいくら待っても目をつぶってもなおまぶしく感じる光は来ない。カシムはそっと目を開ける。


 「!?」


 目を開け『雷帝』を見たカシムは驚きのあまり固まってしまった。そこには、『雷帝』を持っている幽霊らしき人影がいたのだ。


 『初めまして。』


 「しゃべれるのか?」


 その幽霊が男とも女とも取れない声、男とも女とも取れない口調、男とも女とも取れないしぐさでそう言った。


 『ええ。で?敵はどこ?』


 幽霊はいきなり物騒なことを聞いてきた。


 「まあ、待て。敵はいない。これは実験だからな。後、お前は『雷帝』で良いんだな?」


 カシムはどこか確信があるような感じでそう聞く。


 『そう、私は雷帝の人格をあなたが契約したことで使えるようになった生命神としての力で幽体だけど体を与えられた状態。』


 「待てお前の言い方だと、俺の魔剣にはすべて人格があるみたいだがそれは普通なのか?」


 『普通は人格なんて滅多にできない。あなたはその…、何というか色々特殊だから。』


 「そうか…。」


 カシムはその後も次々と魔剣に体を与えた。ほどなくして、三百の幽霊の軍勢が出来上がる。


 ちなみにカミールいわく、幽霊は一体で神を根絶やしにできる程度の力は持っているらしかった。

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