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武器もできた所で、ユウはこのダンジョンの攻略に乗り出した。といってもやることは変わらない。魔物を虐…、倒すだけだ。
「ボスか。」
ユウは今、坑道エリアのボス部屋の前にいる。この裏ダンジョンは、二十層ごとにボス部屋があるらしい。
「とりあえず行くか。」
ユウはボス部屋の扉を開ける。
「ヘイ!最初にここに来たのがユーみたいなキッズだとは思わな…。」
ユウは静かに扉を閉めた。想像してみてほしい扉を開けると、ものすごくファンキーなサルがいたのだ。しかもアフロヘアーだった。さらに、ラップ口調で話しかけてきたのだ。
バアーン!
「なんで閉めるんだよぅ!バトろうぜい!」
「ボスが部屋から出てくるんじゃねぇ!」
勢いよく扉を開けて出てきた猿に、とっさに突っ込みを入れる。
「グハァ!」
少し力加減を間違えてしまい、サルがボス部屋に中へ吹き飛ばされる。
「いいパンチだ…。その拳だったら世界も狙える。精進しろ!少年!」
サルはサムズアップして死んでいった。しかし最後だけ、ラップ口調ではなかった。
「キャラを一貫してくれ!」
ユウの叫びは、誰もいないダンジョンにこだました。
二十一層からは、坑道というより洞窟といったような感じのエリアだった。
「ガアアア!」
ユウが魔物を発見すると、魔物はいきなり襲い掛かってきた。オオカミ型の魔物で、白い毛皮が特徴的だ。
「よっと。」
ユウは、すれ違いざまに【雷帝】を収納から取り出し、オオカミの魔物に振って、すぐに収納に戻す。
ユウはそのまま立ち去ろうとするが、後ろから突然衝撃が来る。
「うお!」
後ろを振り返ると、先程のオオカミがいた。
「は!?」
ユウは混乱する。何故さっき殺した魔物が襲ってくる?まさか不死の魔物なのか?ユウの頭はそんな考えに支配さる。もう一度オオカミを切る。すると、確かに【雷帝】はオオカミの体に食い込み、反対へと抜けるのだが、オオカミに傷は一切ない。
「まじかよ。」
もう一度ユウがオオカミを切ろうとすると、オオカミの体がずれ、両断された。
「まじかよ。」
ユウは、【雷帝】を掲げ、まじまじと観察する。
しかしこの時ユウは忘れていた。オオカミは、群れる魔物だということを。
「「「「グルルル。」」」」
ユウが視線を前に戻すと、そこには大量の魔物がいた。
「「「「グアア!」」」」
オオカミたちはいっせいにユウに襲い掛かった。その数二百以上。
「オオカミってこんなに群れる動物だったか!?」
ユウは泣き言を言いながら次々とオオカミを屠っていく。
あの後、ユウは立て続けに魔物に襲われた。この階層を降りるまでに、軽く一万匹以上の魔物に襲われている。まあユウには傷一つないのだが。
それから五層はオオカミしか出てこなかった。そして今ユウがいる二十六層だが、先程の二十層の時のサルよりも小さく、言語も話さないが、やたらとファンキーなサルが出てきた。
この猿も護送連続で髪型が変わったり、毛の形が違ったりしていた。(肩の毛がとげのような形をしていたり、ひざがとげのような形をしていたり。)
「何だったんだあいつら。」
ユウはあのファンキーなサルのことを思い出し、身震いする。そして、さっきのことを踏まえ、五層ごとに出る魔物が変わることに気が付いていた。
「次は何だ?」
ユウが下に降りるとそこにいたのはまたしてもサルの魔物…、ではなくユニコーンだった。
「…。」
ユウは何とも知れぬ安心感を抱きながらユニコーンを倒していく。
例によってユニコーンは五層で出てこなくなった。ユウはユニコーンの肉をおいしく食べていた。
さて、問題なのはこの層。何と、ドラゴンしかいない。
「何なんだここは。」
さらに驚くべきところが、今まで洞窟の中のような場所だったはずが、洞窟の中だが広大な空間に代わっている。遮蔽物も、通路もなく、ただ空間がそこに広がり、点々とドラゴンがいる。
「仕方ないか。」
ユウは右手を上げる。
「雷鎖。」
魔法名を口にすると一本の雷の鎖がユウの右腕から放たれる。それは一直線に一番近いドラゴンに飛んでいき、貫いた。すると、その鎖は次のドラゴンへと飛んでいく。それも二本。
そうして、ドラゴンを貫くたびに一本ずつ増えていき、最終的にはこのフロアにいるすべてのドラゴンを貫き、死んだことを確認すると雷の鎖は消えていった。
そのような光景があと四層続き、ユウは今ボス部屋の前にいる。
「普通のボスでありますように。」
ユウは神ではなくレナにそう祈り、ボス部屋の扉を開ける。
そこにいたのは…。
すいませんニセコイが面白くて全然書けませんでした。明日はちゃんと書きます。




