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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第一章 レムナット
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一章 レムナット 1

何もない真っ白な空間。どこを見渡しても、地平線しか見えない。


 そんな空間に、魔法陣のようなものが浮かんでいた。


 そな魔方陣か突然回り始めると、魔法陣から黒いドロドロした何かがあふれ出てきた。その何かはあっという間に世界を飲み込んでいく。


 (ああ、またか。)


 そんなことを思いながら、優は目を覚ました。



 海原優。彼は、どこにでもいるごくごく普通の高校二年生だ。髪は黒。背は平均よりは低いが、そこそこ高いと(彼は)思っている。顔は童顔で、たまに中学生に間違われるぐらいだ。


 さて、彼がこのような夢を見るようになってから、大体三年たっただろうか。この夢は、毎日見るわけではない。月に二~三度見る程度だ。


 夢の内容は、いつも違う。財布が出てきたこともあるし、靴が出てきたことだってある。


 そして、こと夢を見ると、大抵それに関わる、何かが起こる。


 財布が出てきたときは、だいぶ昔に無くしたと思っていた財布が、棚の奥底から出てきたり、靴が出てきたときは、新品のはずの靴紐が切れたり。


 とにかく、この夢を見た日には、それに関わる何かが起きる。それが良いことの時も、悪いことの時もある


 (しかし、今日の夢は何か変だったな。)


 優は今日見た夢を思い出しながら考える。


 (今まであんな黒い靄はなかったはずなんだがな…)


 今までは、ただ物が浮かんでいて、起きたらその日それな関わる何かが起こるだけだった。だが今日の夢は、黒い何かが出てきた。その事に、優はどことなく不安を感じた。


 「ま、いいか。別に、必ず悪いことが起こるわけでもないし。」


 優はあえて声に出すことで、不安を紛らわせようとした。


 「優ー。早くご飯食べないと遅刻すわよー!」


 優は慌てて時計を見る。


 「やべ!もう八時じゃん!」


 優の家から学校まで歩いて三十分ほど。走れば十五分ほどでつける。


 優はすぐに制服に着替え、急いで家を出る。


 この時、今朝見た夢のことを優は完全に忘れていた。



 優が教室に入ると、そこにはほとんどの生徒が揃っていた。


 優は静かに自分の席に座る。


 ガラ!


 優が席に着いたのとほぼ同時に、先生が入ってきた。


 「よーし、お前ら全員いるな?ホームルームを始めるぞ。」


 この先生の名前は、武田園香。担当教科は社会。美人で、スタイルもいい。しかし、性格はそこら辺にいる不良よりも乱暴で、若いころは暴走族を二~三個潰したこともあるそうだ。


 そんな先生だが、生徒からの評判も、意外と保護者からの評判もいい。それは、彼女が生徒の悩みを真剣に聞き、さらにその悩みを親身になって解決してくれるからだろう。


 ホームルームも終わり、生徒がそれぞれ次の授業の準備をしていると、一人の男子生徒が叫んだ。


 「なんだこれ!?ドアが開かねえ!」


 「何?そんなことは…」


 武田先生がその男子生徒に何かを言おうとしたが、その言葉は最後まで続かなかった。教室の床に、妙な幾何学模様が現れ、それが光を発し始めたからだ。


 「な、何これ!?」


 今度は女子生徒の一人が叫び声をあげた、


 (これは、今朝の夢の魔法陣?)


 優は今朝の夢のことを思い出しながら、ゆっくりと意識を手放した。

一応、ネタバレにならない程度に、設定を説明していきます。


主人公である、優君たちが行くのは、第30059番世界レムナットです。この世界は、現地人の間ではゴーリアと呼ばれています。(ちなみに、地球は、第504番世界シナーラが正式名称うという設定です。)


神については、まず神界というものがあり、その神界から、各世界にある、神域に神を派遣します。そして派遣された神が、その神域で世界を管理します。


また、神には下級神、中級神、上級神、最高神、絶体神がいます。下級神は、天使です。絶体神は一人(一柱?)だけで、一番強い創造神がなります(どの階級でも、創造神が一番強いです。)。


これで説明は終わりです。楽しんでいただけたら嬉しいです。


感想などお待ちしています。


一部、修正しました。

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