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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第三章 二度目の異世界
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138 情報

 その噂は瞬く間に世界に広がった。


『サラハード王国、レムナットに宣戦布告』


 最初はただのうわさだと思っていた者も、一人、また一人と行商をしている人間からその知らせを聞く中に、その情報が真実だと悟った。


 勇者を召喚し、魔法でもエルフには劣るがかなりの技術を誇るサラハード王国と、つい先日建国し、もはや世界にとって重要な立場になったレムナット。


 その二つが戦争をするとあって、それこそ世界中が注目することとなった。


 そして、そんな中俺はと言うとサラハード王国に使者を送ったり、戦争の準備をしたりしている。


 サラハード王国への使者については、かなりの実力者を送ったおかげで、町についてすぐに襲撃されたにもかかわらず無傷で帰ってきた。


「はあ。」


 俺は今日何度目かわからないため息をついた。


 今目を通しているのは斥候からの報告書だ。


 我が国、レムナットは簡単なものながら検体電話のようなものを斥候部隊の隊員と、各隊の隊長に支給している。そのため、軍内での情報伝達は他国よりも圧倒的に優れている。


 とにかく、そのようにして斥候から報告が上がったのだが、その斥候曰く・・・・。


『軍はもう編成済み。』

『なぜか我が国を憎んでいる。』

『勇者たちはかなりレベルアップしている。』


 との事らしい。


 とりあえず、我が国は迎撃することになる。


 場所は、サラハード王国の南に五十キロほどに行った場所にある『パルスの平原』。


 ちなみに、場所はこちらが指定した。


 試したいものもあったし、好都合だ。


 それに、もし場所を決めておかないと空から爆弾を落としまくれば勝てるのだから、それでは試したいものも試せないし、面白くない。


 とりあえず、ある程度情報も集まったことだし俺達はパルスの平原に降りて陣地を敷き始めた。


 いつ始めるかなど決めていないので、あっちが攻めてきたら開戦となるだろう。


「ふふっ。早く始まらないかな。」


 俺は陣地を敷きながらそんなことを口にした。


 その後、王がこんなことをやるものではないと陣の設営をさせてもらえず、日々の仕事のリフレッシュとしてしていたことを取り上げられむくれていたところをお菓子や、おもちゃであやされてしまった。


 解せぬ。

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