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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第三章 二度目の異世界
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134 空中戦闘

 ドックで戦闘準備を整え、俺達はドックから空へと飛び立つ。戦闘機に乗って《・・・・・・・》。


「一番機から五番機は正面から突撃、六番機から八番機は右に回り込んで、九番機から十一番機は左から回り込め。行くぞ!」


「「「「「「「「「「はっ!」」」」」」」」」」


 俺の指示で戦闘機がそれぞれ隊列を組み、散開する。


 戦闘の前に、この世界の航空技術について説明しよう。


 前にも言ったが、この世界の技術レベルはかなり高い。よって既にこの世界でも航空技術がある。しかし、魔法が発達しているため地球のように航空力学などを使う必要などなく、飛空石という何ともファンタジーな鉱石を使って船体を浮かせる。


 そして船体だが、その全てが飛行船のようなもので、大砲などが大量に搭載されている。


 よって、この世界における空中戦とは、空中での艦隊戦を意味する。


 しかし、それを打ち崩したのが俺達の国、レムナットが新たに開発したこの戦闘機だ。ちなみに、俺はこの戦闘機の開発に一切かかわっていない。


 この戦闘機は小さくすることで機体を軽くし、さらに風の魔道具を組み込むことで高速移動を可能にしたものだ。はっきり言ってなぜこれがこの世界にまだないのか疑問だ。


 とにかく、この戦闘機は音速に近い速度での飛行が可能で、たいして相手の飛空戦艦は精々が時速百キロ。機動力には天と地ほどの差がある。


 

 そして、一番機に乗った俺は隊列の一番前を飛行する。


 飛空戦艦の艦隊が砲撃を開始してきたが、俺達はその機動力を生かして全てを回避する。ある者は機体をひねり、ある者は急上昇し、ある者は反対に急降下する。


 俺の場合はその魔力量を生かして戦闘機の正面に結界を張り、そのまま突っ込んだ。


 俺達は機関銃のような魔道具に魔力を通し、飛空戦艦に攻撃をする。この機関銃だが、紫音にあげたあの銃が元になっている。地球では解析することができなかったこの魔銃だが、この世界の、いやレムナットの学者にかかれば多少は難しいが解析できないほどでもないらしい。


 とにかく、そのおかげで低燃費の機関銃が手に入った。この機関銃は各戦闘機に二問ずつ搭載されている。


 俺達は魔法の弾丸を雨あられと相手にぶち込んでいく。


 相手も主砲を撃ったり副砲を撃ったりしているのだが、それらの攻撃は全くこちらに届かない。


 俺達は一方的に攻撃を加えていく。そしてそう時間が立たないうちに勝敗は決した。


 勿論俺達の勝利だ。相手方の飛空戦艦は一隻も残っておらず、こちらの損害は無し。強いて言うならパイロットが魔力切れを起こしかけたことか。


 とにかく、この戦(?)は俺達に勝利に終わったのだった。

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