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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第三章 二度目の異世界
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111 冒険者ギルド

 職業を授かり、ある程度の訓練を終えた俺たちは、自身のレベル上げをするために魔物を狩ることになった。そこで、魔物を狩る効率を上げるためパーティーを組むことになった。勿論、俺のパーティは雪姉、詩帆、紫音、楓、スミレのいつものメンバーだ。他の生徒は四人パーティーや、六人パーティーのところもあるが、俺達にはこれで十分だった。


 そして、王国の勧めで俺たちは冒険者ギルドに来ていた。


 俺達勇者の存在は広く認知されており、俺達が町を歩くと注目を集める。


 冒険者ギルドは木造の三階建てで、一階が酒場兼受付け、二階が上位冒険者専用の受付、三階が職員用のスペースとなっている。


 俺たちは勿論一階で冒険者として登録することになる。なので、俺は受付に受かって歩いていく。


 「こんにちは。今日は何の御用ですか?」


 受付嬢は美人の女性だった。別に美人だから選んだわけではなく、受付嬢は全員美人だったのだ。


 「ああ、冒険者登録をしたいんだが。」


 「わかりました。それでは、この紙に必要事項を記入してください。代筆は必要ですか?」


 「いいえ。いりません。」


 不思議なことだが、俺達はこの世界の言葉を話せるし、書ける。スキルにはそう言ったものがないのだが、それは召喚されたとき自動的に備わったのだろう。


 俺は絶えず笑顔を浮かべる受付嬢から紙とペンを受け取る。


 俺は必要事項・・・名前と職業を書いて、受付嬢に渡した。


 「『雷帝』・・・。二文字ですか。」


 受付嬢は深くため息をつく。


 「いいですか?二文字が全て弱いとは言いませんが、それは少数です。元々傭兵などで、借金のせいで奴隷になった方など以外で強い二文字はいません。わたったら今すぐに出ていってください。」


 受付嬢は先程浮かべていた笑みを引っ込めて、敵意すら宿る視線を向けてきた。


 「お前の業務内容は何だ?」


 俺は受付嬢と同じ目線まで浮かんで(・・・・)、受付嬢に問いかける。


 「え?何で浮かんで・・・。」


 「お前の業務内容は何だ?」


 受付嬢は何かを言っているが、俺は無視してもう一度質問をする。


 「・・・。」


 答えがないので、俺は質問内容を変える。


 「お前の業務内容は冒険者登録をするのを拒否することか?」


 俺の質問に、受付嬢は俯く。


 「・・・違います。」


 「じゃあ、早く登録しろよ。」


 「わかりました。これが冒険者カードになります。」


 「最初からこうしてろよ。カスが。」


 俺は吐き捨てるようにそう言うと、受付から離れていく。紫音達は他の受付で冒険者登録している。


 俺は適当な席について、紫音達を待つことにした。


 「おい、てめぇ。」


 俺が席に着くとほぼ同時に、俺の背後から声がかけられた。


 「ん?」


 俺が後ろを向くと、高級そうな装備を纏った一人の冒険者が立っていた。男はなぜか起こっており、今にも殴りかかってきそうだ。


 「何か用か?」


 「俺はレック・サーカス。ランク十の冒険者だ。おまえ、二文字なんだってな?」


 「ああ、そうだが?」


 「おほっ!まじで二文字なのかよ!じゃあ、話は早え。てめぇの連れの女俺によこせや。」


 男・・レックはいきなりそんなことを要求してくる。


 「断る。大体、そういうのは俺じゃなくて彼女たちが決めるものだ。」


 わかったらどっか行けと俺はレックに手を振る。


 「てめぇ、二文字のくせに、俺に逆らうんじゃねぇ!」


 レックはものすごい速さで俺に殴りかかってきた。


 「うぜぇな。」


 俺は一言そう呟くと、右手を上げる。


 「エアインパクト」


 俺は魔法名を唱え、魔法を発動させる。


 「がはああ!」


 レックは派手に吹っ飛ばされる。俺は右手を下すとレックのほうに歩き出す。


 「次があるとは思わないことだな。」


 俺は威圧を発動させてそう言った。


 「ふん。」


 俺はそのままギルドの外に出る。


 これから先苦労が絶えなそうだ。




 俺はそん達がまだギルドの中にいたことを思い出し、慌ててギルドの戻るのだった。

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