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雷帝は修羅の道を歩く  作者: 九日 藤近
第二章 シナーラ
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102 まさかの

今日はすごく短いです。

 多少のアクシデントはあったが、俺は無事に教室に帰ってきた。俺は紫音達と合流すると、途中で合流した詩帆を交えて少し会話をした。


 俺たちは始業のチャイムが鳴るまで色々なことを話した。それぞれの中学校の事。休みの日に何をしたか。どの部活に入るか。中学校の話は、嘘を付いた。俺は罪悪感を抱かずにはいられず、早々にその話題を変えた。


 とりあえず、俺達は席について担任の先生が来るのを待った。


 「みんな揃ってますか?」


 チャイムが鳴る寸前になってようやく俺たちの担任の先生が教室のドアを開けて入ってきた。


 その先生は、そこそこ高身長で、長く伸ばした黒髪を後ろでまとめている。そして、その優しそうな顔は実に見慣れたもので・・・・・・。


 「雪姉?」


 俺は恐る恐る聞いてみる。


 「へ?・・・・・・えええええ!!!!???」


 呼ばれて一瞬キョトンとした雪姉だが、俺の姿を確認すると驚愕に目を見開く。


 「し、椎名、なんでここにいるの!?」


 「何でって、この学校に受かったからだよ。て、いうか雪姉こそなんでここにいるんだよ!?」


 「何でって、ここは私の就職先だよ?」


 俺たちはそれぞれの疑問を解消した後、大きなため息をつく。


 「「何で気が付かなかったんだろう。考えればすぐわかる事なのに。」」


 俺たちが思っていたことは、まったく同じことだった。何せ、俺も雪姉も進学先と就職先を報告するのを忘れていたのだ。高校に受かったことや、就職先が見つかったことなどは報告したが、何処とは報告していなかった。


 「何かごめんなさい。」


 「いいえ、こちらこそごめんなさい。」


 俺たちはそれぞれ自分の不手際を謝った。


 その後、謝りあいが始まったが、今夜の夕食を二人で作ることで妥協した。


 その間、事情を知らない大多数の生徒は唖然としていたのは言うまでもないだろう。

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