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ついに百話いきました!
読んでくれている皆様ありがとうございます!
さて、あの決勝戦が終わってから色々なことが起こった。その中でも一番の出来事と言えば・・・・・。
魔法学院高等部に進学できなかったことだろう。
そう、俺達はトーナメントではいい成績を残したが、論文ではまさかのゼロ点を取ってしまったのだ。
勿論、俺たちの論文はそれぞれの得意分野についての論文を書いた。俺は詠唱魔法における無詠唱の有用性。紫音は魔力消費の魔銃の開発理論。楓は魔方陣魔法を用いた戦闘における立ち回り方。スミレは俺が新たに開発した札術、補助札についての論文を書いた。
しかし、俺の論文は、無詠唱ができる魔術師が俺しかいないため、机上の空論扱いされ、紫音のは今の技術では再現できないため不可能と断定され、楓は俺の杖を装備することが魔方陣魔法を使う前提とするため他にできる者がいなかった。スミレはまず補助札を理解できるものが楓と俺以外にいなかったのでこれまた机上の空論扱いされた。
そういうわけで俺たちは全員高等科に進学することができず、他の学校に行かなくてはいけなくなったのだが、全ての魔法学校は三条や一条など、名家の息がかかっており、俺達を受け入れてくれる魔法学校は存在しなかった。
と、いうわけで俺たちは普通の高校を受験することになった。
「お前ら、大丈夫か?」
それにあたって今問題となっているのは紫音達の受験勉強だ。
魔法学院は魔法を教える学校のため、一般科目の授業は最低限になっていた。そのため、受験への学力としては少し心もとなかった。
「なんで椎名君はそんなに頭がいいの!?」
スミレが悲痛な叫び声をあげる。
「いや、俺はまあ、新しい魔法理論作れるぐらいだし・・・・・。」
俺は何とも歯切れの悪い答えを返す。まあ、前世でもう学んだのでなんて言われるわけないか。
「そうですよ。椎名君は、なんでもできますから。」
「あ~。確かに。」
「いや、待て。俺にもできないことはあるぞ。」
「「「え!?」」」
「待て!なんでそんなに意外そうな顔をする!」
その後も俺は三人とそんな会話をしながら受験勉強をしていくのだった。
観想お願いします!