001 -壱-
人の前に星が在り、
星の前に宇宙が在り、
さらなる以前に
光と呼ばれるもの在り。
それは
光になる前のものだった。
やがてそれは
“思い”を始める。
それこそが人の苦しみの
始まりでもあった。
人はどこから来て
どこへ行くのか――
幾代も人は
問い続けました
突然の虚無感ほど
辛いものは無く
ここに居る理由も
為す事の意味も
何より己の存在に
ついて
“それ”は
お応えになった
あなたがたの
存在や
人生は
とても大切な
意義あるものなのです
人はそれでも
尋ねました
我々は何故に
存在するのか
理想と希望を
求めても
妄想と絶望に
すり換えられ
何をしても
永遠の中に
何一つ残らず
一握の砂にも灰にも
なりはしないものを
儚い野心さえ
破られて
憤りだけが
魂に杭打つ
世が無常と
言うのなら
欲に生きるか
欲を棄てるか
ふたつに限り
そして
賞賛と呪詛とを
唱うのです
ああ
人よ、人よ
一片の優しさも
踏み砕くのに
たやすき眠りは
決して
拒もうとはしない
その性さがは
自らを嘲笑するためか
その身を
貶めるか
久遠とわの終わりまで
同じ孤独を
分かち合うこともなく
分かち合えることも
できず
虚しい想いを
抱くのだろう
いままでも
これからも
「人はどこから来て
どこへ行くのか」
同じ言葉を
繰り返し
繰り返し